間がかなり空きましたが、前回の「ダウンロード権 〜 OS 編」に続いて、今回は、Microsoft 365 などの Office アプリでの "ダウングレード権" についてご紹介いたします。
Office 2021 を購入したけど、Office 2016 などにダウングレードして利用できるものなのか?
残念ながら、OS(Windows11)の時のように、Windows 11 Pro とかであればOKというように簡単にはいきません。ダウングレード権は主に法人向けに提供されているサービスになるからです。
【ダウングレード権が付いた Office 2021 LTSC 版】
日本の場合、そのマーケットの特殊性もあって一般の方が Word や Excel、PowerPoint などの Office の各アプリをご利用の場合でも、別途製品を購入するケースより、OEM版といってPCと一緒に販売されてるプレインストール版をご利用の方が多いかと思います。
それ以外にも、Microsoft 365 Personal や Microsoft 365 Family などのサブスクリプション、さらには法人向けに提供されているプレインストール版や、Microsoft 365 Apps for businessなどの法人向けのサブスクリプションもそうですが、これらの製品にはダウングレード権はついておりません。
一般向け:
- Office Personal 2021 (プレインストール版、POSA版、ダウンロード版)
- Office Home & Business 2021 (プレインストール版、POSA版、ダウンロード版)
- Office Professional 2021 (プレインストール版、POSA版、ダウンロード版)
- Microsoft 365 Personal (POSA版、ダウンロード版)
- Microsoft 365 Family (POSA版、ダウンロード版) など
法人向け:
- Office Personal 2021 (プレインストール版)
- Office Home & Business 2021 (プレインストール版)
- Office Professional 2021 (プレインストール版)
- Microsoft 365 Apps for business
- Microsoft 365 Apps for standard
- Microsoft 365 Apps for premium など
上記は一例ですが、上記のような製品にはダウングレード権はついておりません。
-- ダウングレード権が付いているのは LTSC版(ボリュームライセンス版)のみ:
Office 製品についていうと、Office 2021 を購入したものの、事情があってどうしても Office 2019 としてダウングレードしてインストールしないといけないような場合には、Office LTSC を購入する必要があります。現在販売されているものは、"Office LTSC 2021" となります。
「製品ライセンス簡易ガイド」では、「ダウングレード権」ところから、「マイクロソフト コマーシャル ライセンス、OEM 製品およびパッケージ製品のライセンスのダウングレード権」というPDFファイルがダウンロードできるようになっています。
また「ボリューム ライセンスによる Microsoft Office ソフトウェアのライセンス」(PDF)なども参考にされるといいと思います。
以上のように、Office 製品においてダウングレード権を利用しようとする場合には、市販されている永続ライセンス版やサブスクリプション版ではなく、こうしたボリュームライセンス版が必要になります。
<参照>
【関連する記事】
- Microsoft 365 の「Copilot」を無効にしたい 〜 Window..
- Microsoft 365 Personal/Family クラシックプラン
- Microosft 365 Personal/Family プランで「Copil..
- Microsoft 365 管理センターのサインインに多要素認証が必須に!
- Microsoft 365 Family に切り替えたらライセンスが外れた.....
- Office のトラブルシューティングツールの仕様変更
- Word と PowerPoint で、Copilot のプロンプトに画像が追加..
- Microsoft 365 Personal を Microsoft 365 F..
- コピーしたはずなのにコピーできていない
- 2025年はサポート終了ラッシュ。Office 2016/2019 もサポート終..