Windows 7 や、Windows 8.1 などから、Windows 10 にアップグレードしているPCだったりすると、OSはアップグレードしても、もともとプレインストールなどで入っていたソフトは古いまま....
今回は年賀状シーズンでもあるので、筆ぐるめを例にご紹介します。
【プレインストールのプログラムが更新】
Windows はアップグレードしても、もともとプレインストールで入っていたプログラムなんて全く更新していない...どうもそんなケースをちょくちょく見かけます。
Windows や Office 製品は、毎月 など定期的に自動で更新されたりするので、あえて更新を意識していなくてもきっちり更新ができてたりするケースも多いことでしょう。これに対しプレインストールソフトって意外と更新できていなかったりするようです。
年賀状シーズン真っただ中なので、今回は富士通のPCなどにプレインストールされている "筆ぐるめ" を例にご紹介しますが、年に一回この時期に大活躍するソフトの一つです。
さてあなたはこの "筆ぐるめ" ちゃんとアップデートプログラムを適用していますか?
-- Windows 10 の動作保証:
まずは利用環境から。OSは着実にアップデートできていても、肝心の "筆ぐるめ" の更新ができていない.... 気が付いてみれば、動作保証対象外、サポート終了製品だったりするケース、多々見受けます。
上記の画像は、"筆ぐるめ" の Windows 10 での動作保証の確認ページです。
いかがでしょう? あなたの使用している "筆ぐるめ" ご利用の Windows 10 のバージョンでちゃんと動作保証されているものですか?
- Windows 10 Ver.22H2 なのに、筆ぐるめ26を使用している
- Windows 10 Ver.21H1 なのに、筆ぐるめ20を使用している
そんな例をちょくちょく見かけます。
Windows 10 のバージョン一つ取っても、Ver.2009 まではサポートが終了しているので使ってはまずいレベルなので、OSがアップデートできていないものはその段階で対象外。
仮に Windows 10 Ver.21H1 といってもこちらも来月にはサポートが終了するのですが、このバージョンであったとしても、筆ぐるめを利用するには最低限、Ver.25 以上でないとダメなわけです。
バージョンが対象外のものだったりすると、筆ぐるめメニューまで起動はできても、その先の "筆ぐるめを使う" をクリックしても全く応答せず、タスクにも表示されない。こうなるとどうにもなりません。
【バージョンアップ】
先ほどの動作保証を見れば、現在使用しているバージョンが動作対象となっているかどうかが一目瞭然。対象外だったら、新たに最新バージョンを買い替えるのが一番なわけですが、少なくとも、動かない、あるいは動作が非常に遅いなどといった場合には、まずは更新プログラムは一度すべて当ててみましょう。
-- 一例:
更新プログラムには、パフォーマンスを向上してくれるものもあったりします。例えば、Windows 10 Ver.22H2 で、サポート対象外の筆ぐるめ Ver.26 を利用したケース。
ご覧いただくとお分かりいただけると思いますが、バージョンアップしていないと様々な問題を抱えていたりしますよね。こうしたものが、その動作を重たくしたりするケースもあります。
-- 例:
Windows 10 22H2 + 筆ぐるめ Ver.26 のケース
動作保証対象外ではありますが、一応筆ぐるめは起動してました。ただし動作が非常に遅い。住所録についても、件数の少ない小さいものは何とか開けるものの、数百件を超える大きなものは "応答なし" になって開くこともできない。
--対策--
おそらく、Windows 10 Ver.22H2 に対応した最新のものにすれば、何の問題なく開けるんでしょうけど、筆ぐるめ 26 のメインアップデートプログラムを確認。
内容を見ると、 "パフォーマンスの最適化を実施" や "パフォーマンスを向上" とありました。なので、更新プログラムを一通りインストール。
-- 結果 --
結果的には、サポート対象外とは言え、驚くほどパフォーマンスが改善され、開けなかった住所録データも開けるようになりました。動作もまずまず問題なし。
ということで、サポート対象外だとは言え、動くのであれば、まずはアップデートプログラムをあててみる価値はあるようです。
【他の年賀状作成ソフトでも同様】
今回は、"筆ぐるめ" を例に挙げましたが、いろいろ見ていると、"筆ぐるめ" は結構 Winodws のバージョンが一つ上がるとサポート(動作保証)対象外になるものが一つ増えるなどシビアです。
それに比べると、"筆まめ" やら、"筆王" やら、"宛名職人" などでは多少ましかもしれませんが、ご使用のOSに対応していないソフトを入れておくということは、ともすると OS の動作自体を不安定にしかねないのでいいことではありません。
何とか動くからいい...
そんな使い方をしていると、結果的に痛い目に合うのは自分なわけです。
きちんとご利用環境にあったアプリを利用する。これは最低限のルールです。さらには、メーカーから提供されている更新プログラムはきっちりインストールしておくことをお勧めいたします。
【素材集などについている機能限定版でも十分利用できる】
年賀状作成ソフトって、極端に高い製品はないと思いますが、そこは新しいものを購入するのはちょっと...と躊躇される方も多いことでしょう。 それであれば、この時期書店などに山積みになっている年賀状用の素材集を使うのはいかがでしょう?
こうした素材集には、筆ぐるめ、筆まめ、筆王、宛名職人などといったメジャーなはがき作成ソフトの機能限定版がついているものも多々あったりします。本屋さんばかりか、コンビニや、家電量販店でも入手できるものもあったりします。500円程度からあったりします。
「筆ぐるめ」をご利用であれば、筆ぐるめの機能限定版が付いた素材集を購入してくれば、現在の住所録もそのまま使えるようになったりしますから、PCに入っていた「筆ぐるめ」はなかなか起動しなかったのに、素材集についていた「筆ぐるめ」だったら何事もなかったように起動してきた.... そんなもんだったりします。
ということで今回は年賀状作成ソフトの話題を取り上げてみました。
<参照>
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