Excel にて、画像を挿入するための新しい関数「IMAGE」が登場しました。
8月26日付の Office Insider Blog にて公開されたものです。挿入された画像は、通常の挿入メニューから挿入された画像と異なり、指定のセル内に挿入されます。なので、セルの移動、サイズ変更、並べ替え、フィルタリング、そしてExcelのテーブル内での画像の操作が可能になっているようです。
【どのように利用するのか?】
ブログによれば、その関数の書式は以下の通りです。
=IMAGE(source, [alt_text], [sizing], [height], [width])
source: 画像の場所を指定します。この場合、URL(https://~で始まるURL)や、Imageデータへのパスを指定します。
利用可能な画像の種類:BMP, JPG/JPEG, GIF, TIFF, PNG, ICO, そして WEBP となっているようです。
以下、オプションとして、
[alt_text]:アクセシビリティにも配慮されており、画像を説明する代替テキストが指定できます。
[sizing]:画像の寸法を指定します。ただし具体的なサイズではなく、
- 0:画像をセルにはめ込み、アスペクト比を維持します
- 1:セル内を画像で埋め尽くし、そのアスペクト比は無視されます
- 2:元画像のサイズを維持するものの、セルの境界を越えることがあります
- 3:高さと幅を使用して画像サイズをカスタマイズします
といった値で指定します。
[height]:[sizing]のところで、"3" を選択した際に、画像の「高さ」を指定します
[width]:[sizing]のところで、"3" を選択した際に、画像の「幅」を指定します
【既知の問題】
現在の時点で以下の問題が確認されています。
- 使用している画像ファイルのURLが、認証を必要とするサイトの場合、画像はレンダリングされません。
- セル内のイメージでズームイン・ズームアウトすると、イメージが歪むことがあります。
- Windows と Mac などのプラットフォーム間を移動すると、画像のレンダリングが不規則になることがあります。
【利用可能な環境】
今回公開されたこの新たな関数は、現時点では、Office Insider Beta Channel ユーザー向けに展開されているものです。以下の製品にて利用が可能です。
- Windows: Ver.2209 (ビルド15608.10000) 以降
- Mac: Ver.16.65 (Build 22080701) 以降
- iOS: Ver.2.65 (Build 22080701) 以降
- Android: Ver.16.0.15608.10000 以降
ただしこの機能は順次利用範囲を広げる形で展開されていますので、Beta Channel の該当バージョン以降の製品であっても利用できないケースもあります。この場合には、順次展開されていきますので、しばらくお待ちください。
<参照>
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