かなり前からですが、最初に確認した際にあまり気にせずにスルーしてしまったものの、その後いろんなところでこの画面の相談を受けることがあったので、大変遅れた形ではありますがブログでも取り上げさせてもらいました。
Excelを起動したらいきなり "お客様のプライバシー、お客様の選択" という画面が表示されて、何かしら選択しないと Excel が使用できない...
今回上記の画面が表示されたのは、Office Insider Current Channel(Preview)で動作している Microsoft 365 Personal の Excel の画面です。たまたま Excel ではありましたが、おそらく Excel に限らず、Word であったり、PowerPoint であったりしても起動してたら表示されたんでしょうね。もちろん Office Insider版 に限らず、通常版でも表示されているかと思います。
【利用状況に合わせた提案を表示するのか?しないのか?】
この画面、"次へ" をクリックして進むとどうなるのか?
上記のように、"Microsoft 製品のオファーと割引をパーソナライズしますか?" という画面になって、"パーソナライズする" あるいは "パーソナライズしない" のいずれかの選択を求められます。
そして問題はどっちらを選択したらいいのか? 閉じるボタン(×ボタン)もないので、どちらかを選択しないと、アプリケーションが利用できません。
Microsoft も一企業ですから、ユーザーの利用状況に応じて、さらに Office 製品を活用してもらうために様々な提案をしていこうということでこうした画面を表示させ、ユーザーの同意を得た上でその利用状況を把握して、よりユーザーに役立つオファーを提供しようとしているわけです。
ではこの画面が表示された時にどちらを選択するとどうなるのか? これについては、「サービスの使い方に基づいてカスタマイズされたオファーとOffice」に具体的な事例も含めて紹介されています。
-- "パーソナライズする" を選択した場合:
利用状況を Microsoft 側で把握するため、データの収集が行われます。これは、当然ながら各アプリで作成されたデータそのものではなく、どんな機能が利用されているのか? そしてその使用頻度がいかなるものなのか?などといった Office アプリと機能の使い方に関する情報になります。
これに応じて、Microsoft 365 のサブスクリプションを利用するためのオファーや、引き続き契約してもらうためのオファーが表示されたりします。
-- "パーソナライズしない" を選択した場合:
逆に "パーソナライズしない" 場合には、Office のアプリと機能の使い方に関するデータを収集することが許可されないわけですので、使用状況とは関連性のないオファーも表示されるようになります。
【設定はいつでも変更が可能】
いずれかを選択して進むと最後に以下の画面になります。
最後のこの画面にも説明があるように、今回選択したものは、設定を変更することができます。
例:Excel for Microsoft 365
- Excel を起動し、設定>アカウント と開きます
- "アカウントのプライバシー" のところにある "設定の管理" をクリックします
- "プライバシー設定" のダイアログが表示されますので、画面を下にスクロールすると "Microsoft 製品のパーソナライズされたオファーと割引" という項目がありますので、そちらから変更が可能です
【このオファーが表示される製品】
今回のこの画面ですが、すべての Microsoft Office 製品で表示されるわけではありません。"サービスの使い方に基づいてカスタマイズされたオファーとOffice" の中でも紹介されていますが抜粋すると....
- コンシューマー向けのOffice製品がその対象となります
- Ver.2112 以降 の Office アプリ (Word、Excel、PowerPoint、OneNote、Outlook、Visio、Access、Publisher、Project) が対象
- 利用者が18歳未満、または住んでいる地域の法律によりその他の年齢に達していない場合にはデータ収集は行われません
のようです。
まぁちょっと前まで、Microsoft 365 Personal のキャッシュバックキャンペーンなんてやってましたが、毎回キャンペーンの時に更新している立場からすると、ああしたものが表示されたりすると忘れないでその機会に更新できたりするので、ちょっといいかもな?なんて思ったりしますが、ああした表示って日本独自のものだったりするので表示されたりはしないんでしょうね...
肝心の画面ががうちの Office ではなかなか表示されてこなかったので、キャプチャーできなかったというのもあってご紹介が遅くなりましたが、今回はこんな画面について取り上げてみました。
<参照>
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