Windows の基本操作をご紹介するこのシリーズ。今回は、Windows 10 を例に、ファイルのバックアップについてご紹介します。
- 作業中にPCがフリーズして、強制終了せざるを得なくなり、データの保存ができない
- 作業中のデータを削除してごみ箱も空にしてしまった
- 作業中のデータを上書き保存してしまったが、上書きする前に戻したい
などなど。いざとなった時、こうしたデータを元に戻すには、日ごろからデータをきちんとバックアップしておく必要があります。今回は、Windows 10/11 の "バックアップ機能" についてご紹介いたします。
【バックアップのためのWindows の機能】
一言で "バックアップ" といった場合、単純なデータのバックアップから、システムを元の状態に戻すためのバックアップ、PC自体を再インストールするためのバックアップと様々なものがあります。
- システムの復元
- ファイル履歴
- システムイメージ
- システム修復ディスク、回復ドライブ
これらはすべて Windows 10 に搭載されている機能です。
Windows の機能だけで、これだけの "バックアップ" のための機能が用意されています。Part 1 では、まずは簡単にその違いについてご紹介していきましょう。
1) システムの復元:
Windows Update に失敗したり、何かのアプリをインストールしてからPCの調子が悪くなったなどの際に使用される一つの復元手段がこのシステムの復元です。Windows のシステムファイルをバックアップしておいて、不具合が発生した場合に復元させるために使用します。
使用にあたっては、事前に「システムの保護」の機能が有効になっていないと利用できません。
2) ファイル履歴:
文書データや画像データなどのデータファイルのバックアップの機能です。Windows 8 以降に搭載された機能になります。今回はこの機能をご紹介いたします。当然ながら、データをバックアップするわけですから、保存先として外付けのHDDや、USBメモリなどが必要になります。OneDrive へファイルをバックアップすることも可能です。ただしこの場合、サブスクリプションなどがないと容量的には厳しいかもしれません。
3) システムイメージ:
PC全体の今の状態をそのままバックアップするのがイメージバックアップになります。イメージの復元をすると、ドライブ内の復元対象のデータはすべて、システムイメージ内のデータによって置き換えられることになります。
4) システム修復ディスク、回復ドライブ:
トラブルに見舞われて起動しなくなったPCを起動させて修復を行うためのもので、CDやDVDに復元するためのデータを保存された場合には、「システム修復ディスク」と言います。また外部ドライブ、USBメモリなどに作成した場合には「回復ドライブ」と言います。
1)や 4)については、データのバックアップというよりも、Windows 自体が起動しなくなった際の回復手段の一つになるので、データのバックアップという観点からすると今回のテーマからは外れるので取り上げませんが、参照先の各サイトには、その手順なども紹介されているので是非参考にしてみてください。
Part 1 では、バックアップの概要についてご紹介しましたが、Part 2 では実際に "ファイル履歴" を使用したバックアップ方法について、ご紹介していきます。
<参照>
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