前回では、"アクセシビリティ" について、そして今回のタイトルにもある表示が "アクセシビリティチェック" 機能により表示されるものであることまでをご紹介しました。
今回は、この "アクセシビリティ" 機能についてもうちょっと確認してみましょう。
【アクセシビリティをチェックする】
通常はデフォルトで有効になっているので、ステータスバーを右クリックすると、"アクセシビリティチェック" が ON になっています。当然ながら、このチェックを外して、OFF にすればステータスバーに表示されなくなります。
ただしここに表示されなくても、校閲タブ>アクセシビリティチェック とクリックすれば同様に利用が可能です。
さて今回題材として使用している資料で引き続き見ていきましょう。
今回 Part 1 でも使用したデータ。PowerPoint で作成した簡単な資料なわけですが、ステータスバーの "アクセシビリティ:検討が必要です" とある部分をクリックすると、右側の作業ウィンドウに "アクセシビリティ" という項目が表示されました。さらにタブには、"Accessibility" というタブメニューが追加されたのがお分かりいただけると思います。
図形と、ちょこっと文字が入っているだけでもこれだけいろいろあったりするんですね。"検査結果" をみると...
- エラー:
代替テキストがありません (15)
スライドタイトルがありません (2) - 警告:
読み上げ順序の確認 (2)
と出ていたりします。
例えば....
"代替テキストがありません"
は文字通り図形に対して、その "代替テキスト" が設定されていないという意味になります。
つまりは、障碍を持っている方などがスクリーンリーダーなどを利用してこの資料をご覧になった場合、図形に設定されている "代替テキスト" を利用し、音声でそこにどんなものがあるかを判断しないといけません。それがサポートできていませんよ?という意味になります。
図形を選択して、"v" をクリックすると、"追加情報" として、"修正が必要な理由"、"修正方法" が表示されます。
上記の例では、エラー、警告 といった表示で出ていますが、"アクセシビリティ チェックのルール" にありますが、"問題の深刻度に応じて、アクセシビリティ チェックは各問題を、エラー、警告、ヒントに分類" されるようです。詳細は、"アクセシビリティ チェックのルール" をご参照ください。
【Office 製品の各アプリで利用するためのヒント】
今回は、PowerPoint のデータを使用しましたが、"障碍のある方のためにアクセシビリティの高い PowerPoint プレゼンテーションを作成する" を見ると、様々なポイントが紹介されています。さらには、"スクリーン リーダーでのスクリーン リーダーのPowerPoint" では、そうした利用に配慮した資料作りのポイントが紹介されています。
PowerPoint の例ですが、Windows 版、Mac 版、iOS 版、Android 版、Web 版と現在提供されている PowerPoint のプラットフォーム別に紹介されていますので、今後の資料作りの際には是非参考にしてみてください。
昨今、オンラインでの Meeting などが増える中、そこで PowerPoint の資料を共有するといった場合、こうした配慮も必要になるケースが出てくるかと思います。
私も Word で作成された長い資料などは、まずは一度イマーシブリーダーを利用して音声で、聞いたりすることもありますので、こうした機能を使用するにあたっては、なにも障碍のある方に限ったことでもありませんよね?
同様に、Word、Excel、Microsoft Teams など Office 関連製品について同様のサイトがないか? ちょっと探してみました。
詳細は以下のサイトを参考にしてみてください。
「ステータスバーに、"アクセシビリティ:検討が必要です"と表示される」で始まった、Office ドキュメントのアクセシビリティ機能について取り上げてみました。
最後に Part 3 として、Office 製品以外での Microsoft の取り組みについてもご紹介していきます。
<参照>
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