2021年10月4日に Windows 11 が、リリースされて早4か月を過ぎ、昨今 家電量販店や PCショップなどに並ぶPCも、大半が Windows 11 搭載の PC となりつつあります。
もちろんまだまだサポートも続くわけですから、Windows 10 も現役ですし、PCショップなどの店舗や PCメーカー でも、Windows 10 がプレインストールされたPCもまだまだ販売されています。すでに Windows 10 をご利用の方でも、Windows 11 にアップグレードされた方もあれば、様々な事情もあって、Windows 10 のままご利用の方も多いかと思います。
さて先日も取り上げましたし、これまでに何度も取り上げておりますが、Windows 11 Ready な PC をあえて Windows 10 で使用していると Windows 10 向けの更新プログラムが検出されてこないことがありますが、その際、一度 Windows 10 を継続して使用しますといった設定にいったん戻してから、Update することで検出されるようになったりします。
今回はこの部分を改めてご紹介させていただくことといたしました。
【Windows 11 Ready な PC と Windows 10 からの アップグレード】
Windows 11 導入の必要要件を満たしている Windows 10 の PC の場合には、Windows Upgrade の画面を開くと以下のような形で "Windows 11 へのアップグレードの準備ができましたーしかも無料です!" といった表示がされます。
これに対して、Windows 11 導入への要件を満たさないPCの場合には右の画像のように、"PC 正常性チェックを受ける" なんていうリンクとともに、"この PC は現在、Windows 11 を実行するための最小システム要件を満たしていません" と表示されます。
アップグレードに必要なシステムの最小要件については、"Windows 11 の入手方法" のサイトにも簡単にありますし、またリンクをたどればさらに詳細な情報を得ることが可能ですので、参照してみてください。
-- いつまで無料で入手できるのか?
さて現在、Windows 10 のユーザー向けに無料で配布されている Windows 11 はいつまで無料で配布されるのか? 基本的には、Windows 10 の時と一緒じゃないか?と思いますが、この辺は現時点では特にいつまでと公開されているわけではないようなので、あくまでもWebサイトに公開されている情報の基づくよりは現時点ではないかと思います。
"Windows 11 の入手方法" のサイトの中で、"よくあるご質問" のところで、"無料のアップグレードが可能な期間はいつまでですか?" とありますが、これによれば、「対象となるシステムに対する無料アップグレードに特定の終了日を設けていません。しかし、Microsoft は無料アップグレードに対するサポートをいずれ終了する権利を留保します。この終了日が 2022年 10 月 5 日より前になることはありません」("Windows 11 の入手方法" より引用)とありますので、少なくともリリース後、1年はいつでも利用できますよ?ということになります。
-- アップグレードしない場合の問題点:
さてそんな Windows 11 導入への必要要件を満たしているにもかかわらず、様々な事情もあってアップグレードしないで Windows 10 のまま使用する場合、これまでにもこのブログでもご紹介しているように、更新プログラムが表示されない ことがあります。
もちろんすべて表示されないわけではありません。機能更新プログラムであったり、ドライバであったり、さらには今後は年1回なわけですが大型Update であったりも同様です。
例: Windows 10 21H1 で購入したPC
もともと Winodws 10 21H1 とかで購入したPCの場合、当然そのぐらいの時期のものであれば必要最小要件は満たしているケースも多いでしょう。ただしこのブログでもご紹介しましたが、Windows Update を開くと "Windows 11 へのアップグレードの準備ができましたーしかも無料です!" といった表示がされている環境では、いくら Winodws Update をかけても、Windows 10 21H2 は検出されません。
上記のようにいったんこれを解除する必要が出てきます。
-- 手順:
1) スタートボタン>設定>更新とセキュリティ と開きます
2) "Windows 11 へのアップグレードの準備ができました" という表示が出てきますので、この枠内の "今は Windows 10 の使用を継続します" をクリックすると、解除されて更新プログラムの確認がスタートします
-- 戻し方:
もちろんその設定を変更してそのまま使用していれば、通常通り Windows 10 として更新プログラムが検出されますし、オプションの更新やらCリリース/Dリリースといった更新プログラムも検出されますので、その設定のままでも問題ありません。その方が更新という意味では、時折解除して確認するよりは便利なわけです。
でも何となく "Windows 11 へのアップグレードの準備ができました" の表示がなくなっちゃうのは寂しいい...なんて言う場合には、この表示設定を元に戻すこともできます。(私もその類なわけですが...)
そんな場合には、上記の右の画像にもありますが、解除後の Windows Update の 画面を開くと、"この PC で Windows 11 を実行できます" とあるところに、"インストールの準備が完了したかどうかを確認する" というリンクがありますので、こちらをクリックすれば再び元の表示に戻すことも可能です。
【Windows 11 へのアップグレード】
Windows 11 へのアップグレードについては、今回ご紹介しているような、設定 > 更新とセキュリティ > Windows Update という手順で行うほかにも、直接ダウンロードして行うことも可能です。
更新アシスタントを使用してアップグレードする、あるいはインストールメディアを作成してインストールするなど、更新方法はいろいろ用意されています。
-- 要件を満たしていないPCへのインストール:
自分のPCが、Winodws 11 導入のための最小要件を満たしているかどうか?については、"Windows 11 の入手方法" などでも紹介されていますが、最後のところの "互換性の確認" のところに "PC 正常性チェックアプリ" ダウンロードリンクなどもありますのでそちらでも確認できます。
さてそうして要件を満たしている PC であれば、以下のサイトにもあるように、アップグレードをお試しください。
こうしてチェックツールでチェックしたものの、残念ながら最小要件を満たしていないと判定されてしまうケースもあるかと思います。無理してまで、Windows 11 にする必要もないです。そのライフサイクルのサイトにもありますが、最終的には、Windows10 であっても、そのサポートは、2025年10月13日 まで続くのですから、無理する必要もないわけです。
しかしチェックツールで、最小要件を満たしていないと、インストールが拒否されてしまうPCであっても、必ずしも全くインストールできないわけでもありません。
様々なメディアでも取り上げられていますが、その手順などの詳細はPCによって多少異なるので、アップグレードを試すにあたっても、BIOS(UEFI)の設定を変更したり、TPMの問題もあったりします。
なので上記のサイトにもあるように、何かトラブルがあってもサポート対象外となってしまいますので、あくまでも自己責任のもと行う必要があります。おそらくそうしたPCであったりするとPCメーカーでもサポート対象外としているケースがほとんどのはずです。
一方中古 PC などを販売しているところではちょっと古めの最小仕様を満たさないPCでも、何とか? Windows 11 をインストールして販売しているケースも見受けられますので、中古 PC の 購入を検討されている場合には、信頼のおけるお店を選択するなどくれぐれもご注意ください。
<参照>