新しい Office 2021 のリリースが刻々と近づきつつある中、Windows 8.1 などで、Office 2013 をご利用の方もまだまだ多いかと思います。Office 2010 については、2020年10月13日にサポートが終了しておりますので、まだこちらのバージョンをご利用の方は早めに新しいバージョンへの乗り換えを検討する必要があります。この Office 2010 についても、実際のところ 2021年4月まではセキュリティ関連の更新プログラムが配信されてきておりましたので、サポートが終了したという実感はつい先日のことのようです。
さて今回のお話は、Office 2013。上記の画像でもお分かりいただけると思いますが、Office 2013 は 2018年4月10日にはメインストーリームが終了しており、すでに延長ストリームに入っていますが、そのサポート終了日は、2023年4月13日。あと2年を切りました。
ぼちぼち次のバージョンへの乗り換えを検討する時期に入りつつあるわけですね。
とは言え、まだ現段階では問題ないわけですが、Office 2013 については、その再インストール方法や、ライセンス認証の部分で、Office 2016 以降とちょっと異なっていたり、うまくできないケースがあるので確認してみました。
【再インストール】
まずはその再インストール方法から確認してみましょう。
通常国内でご利用の方の多くは、Office 製品だけ別に購入されているケースは少ないかもしれません。NECや富士通などのメーカーのPCを購入した際に一緒についていたものは、"プレインストール版" と呼ばれるもの。これに対して、通常市販されているものには、"ダウンロード版" や "POSA版" といった他の販売形態のものがあります。
その際インストール手順は、どちらのものを利用しているかによって、異なります。特に、Office 2013の場合には、プレインストール版の場合には注意が必要です。
-- プレインストール版:
PCに付属のプロダクトキーを利用して、https://setup.office.com/ より再インストールを行います。Microsoft アカウントでのサインインは求められますが、製品との紐づけは行われませんので、再インストールには毎回プロダクトキーを必要とします。
--ダウンロード版、POSA版など:
初回インストールの際に、Microsoft アカウントとの紐づけが行われます。購入時についていたプロダクトキーは、あくまでも初回インストール用のもので、再インストールには利用できません。ただし、プロダクトキーは、その製品を購入したという証明にもなるものなので、破棄せずに大切に保管しておきましょう。
再インストールには、"サービスとサブスクリプション" の画面に移行し、初回インストールの際に利用された Microsoft アカウントにてサインインして行います。
仮に初回インストール時に使用したプロダクトキーを入れると "このプロダクトキーは既に使用されています" といったメッセージが表示されて利用できません。
Office 2016 以降は、一部の法人向けのプレインストール版などを除き、Office 製品は、初回インストール時にすべてMicrosoftアカウントとの紐づけが行われますので、再インストールも、初回インストール時に利用された Microsoft アカウントにてサインインして行うようになっています。
【ライセンス認証】
通常、Microsoft 365 Personal のようなサブスクリプション形式の場合には、どのPCにインストールされているか?といったPCの管理は自分できるようになっています。なので、この場合には、自分で Microsoft アカウントの画面に入って、不要なデバイスを解除して、必要なデバイスのライセンス認証をする必要があります。
これに対して、Office 2013/2016/2019 といった、永続ライセンス版(買切り版)の場合には、Microsoft 365 Personal のようにデバイスの管理は自分ではできません。
通常ライセンス認証はインターネットを介して行われます。プレインストール版の場合には、購入時のPC以外にはインストールできませんが、ダウンロード版や、POSA版などの場合には2台のPCにインストールすることができるものがあります。
この際、
- 過去に複数のPCで使用したことがある
- 現在複数のPCで利用している
といったような場合、すでに2台分使用済みの状態になっていると、インターネットを介したライセンス認証ができないことがあります。こうした場合には、電話によるライセンス認証の手続きに進みます。
-- Office 2013 の一部で、電話によるライセンス認証ができないケースがある:
通常、電話によるライセンス認証を選択した場合、電話番号が表示されますので、その電話番号を利用してライセンス認証を行います。ただし、"電話によるライセンス認証手続きは、この製品ではサポートされていません" となって電話番号が表示されないケースがあります。
こうした場合には、
にあるような回避策を開いて "日本" などを選択。表示された番号を利用してライセンス認証を行います。
-- 台数を超えている場合:
- 以前は複数台数で利用していたけど、一台は処分したので、その分を新しいPCにインストールしたい
などといったケース。
電話で行う場合でも、音声ガイダンスに従って進むだけではできないケースもあります。その場合には、しばらくそのまま待機して、オペレーターの方がでてくれたら状況を説明してライセンス認証を行う必要があります。
今回ご紹介した様に、再インストールにおいては、Office2013 までと、Office 2016 以降で、特にプレインストール版の扱いが異なること。そしてデバイスの管理方法については永続ライセンス版の場合と、サブスクリプション版とでは異なっていているので、ライセンス認証などの際には、ご使用の製品に応じた対処が必要になることにご注意ください。
昨日ご紹介しましたが、昨日から、Microsoft 365 Personal などのサブスクリプション製品や、Office 2019 などの製品のキャッシュバックキャンペーンがスタートしております。
Office 2013 をご利用の方もこうした割安に入手できるタイミングで、Microsoft 365 Personal などに乗り換えてみるというのも一案ですね。
<参照>
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