2021年05月09日

Office 製品のビルド番号とバージョン情報

あなたの Office 製品のバージョンを教えてください... といった時に、皆さんはどちらで確認されますか?

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例えば、Excel を起動して、ファイル>アカウント と開くと表示される "バージョン情報" のところの表示のこと...と思っていらっしゃる方も多いかもしれません。

もちろん、大まかなバージョン情報は、上記の例でいえば、"バージョン 2105 (ビルド 14026.20138 クイック実行)" のところになりますが、これが正確なバージョンを表示しているわけではありません。あくまでも、大まかなバージョンと、そのビルド状況を示すビルド番号のみです。

正確なバージョン情報を確認するためには、その左にある "?Excel の バージョン情報" のところをクリックすると表示される情報になります。

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上記で言うと、"MicrosoftR ExcelR for Microsoft 365 MSO (16.0.14026.20130) 32 ビット" というのが正しいバージョン情報になります。32ビット版の、Ver.16.0.14026.20130 という意味です。


【ビルド番号とバージョン情報は必ずしも一緒ではない】

もともと、その製品のビルド状況を示すビルド番号と、バージョンとは別物なわけですから、今回の例の様にその情報が一緒とは限りません。表面上のバージョン情報にある、"バージョン 2105 (ビルド 14026.20138 クイック実行)" はいっしょでも、詳細なバージョン情報を確認してみたらバージョン情報が微妙に異なることもあるわけです。

その一例です。

Microsoft 365 Personal Ver.2104(build13929.20296)
Microsoft PowerPoint for Microsoft 365 MSO (16.0.13929.20206) 32bit

Microsoft 365 Apps for enterprise Ver.2104(build13929.20296)
Microsoft PowerPoint for Microsoft 365 MSO (16.0.13929.20222) 64bit

これは、一般ユーザー向けの Microsoft 365 Personal の PowerPoint と、法人向けの Microsoft 365 の PowerPoint の 5月5日に確認したときの情報です。ちょうどこの際、PowerPoint で、"スライドの再利用" というメニューが表示されないというトラブルが発生していました。

一般向けのバージョンでは発生してたんですが、法人向け製品では発生しておりませんでした。実は、詳細なバージョンを見ると微妙に違っているわけですね。

同じ最新チャンネルとは言え、一般向けの製品と、法人向けの製品という違いもあるし、32ビット/64ビットの違いもありますが、表面上のバージョンは、ともに "Ver.2104(build13929.20296)" ですが、詳細なバージョン情報は、異なります。手元の記録で確認すると更新日はともに、2021年04月30日 でした。


【更新の進み具合も異なる】

一般向けのものと、法人向けのものでは、同じ最新チャンネルのものでも、更新のタイミングも異なることも多々あります。

通常、

一般向け製品:最新チャンネル(CurrentChannel)のみ
法人向け製品:最新チャネル、月次エンタープライズ チャネル、半期エンタープライズ チャネル (プレビュー)、半期エンタープライズ チャネル

といった更新チャンネルが用意されています。

法人向け製品も、現在新規に導入した場合には、最新チャンネルがデフォルトで設定されていますが、以前は、半期エンタープライズチャンネル(旧称:半期チャンネル)でしたので、設定を変更していない場合には、半期エンタープライズチャンネルが設定されているかと思います。この点については、以下のブログでも紹介させていただいています。



比較的一般向けのバージョンは、法人向けの製品より同じ "最新チャンネル" でもバージョンの進み具合は早かったりすることも多々あります。
実際に、各製品の更新状況を随時チェックして記録していますが、これを見ていると、一般向けのバージョンは、Office Insider の 最新チャンネル(プレビュー)/旧称:Insider Slow とほぼ変わらないタイミングで更新されているケースが多い傾向があるようです。

もちろん Office Insider 向けの製品は、Beta Channel/旧称:Insider Fast は当然ながら、Current Channnel(Preview)/Insider Slow も、本来であれば通常版より早めに更新されることの方が多いのは当然ではあります。


ちなみに今回一例でご紹介した、PowerPoint の "スライドの再利用" が表示されないというトラブルですが、昨日確認した時には、一般向けには、"Ver.2105(ビルド14026.20138)" "MicrosoftR PowerPointR for Microsoft 365 MSO (16.0.14026.20130) 32 ビット" に更新されて改善されております。このトラブルは、Office Insider Current Channel(Preview) でも発生していましたが、こちらも同様に更新されて同じバージョンになって改善されておりました。

但し法人向けの、Microsoft 365 Apps for enterprise Ver.2104(build13929.20296) の方は、この段階でも不具合は出てなかったので、特に更新プログラムもなくこのままの状態です。

何か?トラブルが発生して、Microsoft のサポートに相談したり、Microsoft コミュニティなどに書き込んだりするケースもあると思いますが、その際には、単に製品名や、ビルド番号などだけではなく、こうしたバージョン情報ってかなり重要なポイントにもなるわけですね。

ちなみに今回の、PowerPoint のトラブルは、一般向け製品であっても、クイック実行版は解決になっていますが、クイック実行版より通常さらに配信が遅い Microsoft Store 版には、まだ更新が届いていないので、改善されておりません。

ただしこのトラブルは国内だけじゃなくって、海外でも発生しているものなので、近いうちに更新されると思いますので、慌てずに今しばらくお待ちください。


<参照>




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posted by クリック at 12:50| 東京 ☀| Comment(0) | MicrosoftOffice共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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