Windows 10 には、標準で遠隔支援を受ける機能が付いています。これを "リモートアシスタンス" と言います。
リモート支援を受ける側、リモートで支援する側、皆さん立場はいろいろかもしれませんが、仮にどなたかに操作方法などを教えてもらいたい....そんな時に、知り合いの方で PCの操作がある程度わかる方がいらっしゃるのであればリモート支援をお願いしてみるというのはトラブル解決の一つの方法です。
そんな "リモートアシスタンス" について、何回かにわたってご紹介させていただきます。
【リモートアシスタンスとは?】
"リモートアシスタンス" は、遠隔でPCの操作支援をしてもらう機能になります。Windows 10 には標準で搭載されております。但しご使用の Windows 10 の種類によって、機能に違いがありますので事前に把握しておく必要があります。
-- 支援を受ける側:
支援を受ける場合には、Windows 10 のすべてのバージョンで利用可能です。多くの方は、Windows 10 Home Edition をご利用だと思いますが、Windows10 Home であれば問題ありません。
-- 支援をする側:
支援をする、つまり遠隔で相手のPCにアクセスする側には、Windows 10 Professional 以上である必要があります。Windows 10 Home のPCでは、支援を受けることはできても、支援することはできません。
支援をする側のことを、"ホスト" 何ていったりしますが、ホストとして使用できるエディションは、
- Windows 10 Pro
- Windows 10 Enterprise
- Windows 10 Education
になります。
【リモートアクセスをしてもらうための準備】
リモートで接続してもらうためには事前にPC側での準備も必要になります。当然ですが、何もしないで外部から勝手にアクセスできちゃうんじゃ困りますよね?
1) まず "ここに入力して検索" のところに、"リモートアシスタンス" と入力してみます。すると "このコンピューターからのリモート アシスタンス招待の送信を許可" 何て表示されますでクリックして進みます
2) システムのプロパティのダイアログボックスが表示されます。ここで、"リモートアシスタンス" にある "このコンピューターへのリモート アシスタンス接続を許可する" にチェックを入れてオンにします。通常はデフォルトでは有効だと思いますが、有効じゃない場合にはチェックをつけておいてください
【リモートでの支援を要請する】
支援を要請する場合の手順になります。
1) まず "ここに入力して検索" のところに、"招待を送って他のユーザーからサポートを受けたり相手にサポート" ぐらいまで入れると "招待を送って他のユーザーからサポートを受けたり相手にサポートを提供したりする" が表示されますので、クリックして進みます
2) "Windows リモートアシスタンス" というダイアログボックスが表示されますので、支援を受ける場合には、"信頼するヘルパーを招待します" をクリックして進みます
3) "信頼するヘルパーから支援を受ける" という画面が表示されますので、
- この招待をファイルに保存する
- 電子メールを使用して招待をを送信する
のいずれかを選択します。つまり、Webメールか? 普通にメールソフトを利用して支援を受けたい人に招待ファイルを送信するわけですね。
4) ちなみに今回内容をご紹介するために、"この招待をファイルに保存する" を選択してみました。すると、添付すべきファイルをデスクトップに保存してみましたが、"招待" というファイルが保存されています。また同時に、 "ヘルパーに招待ファイルを送信してパスワードを教える" という画面が表示されます
5) 依頼された側は、"招待"ファイルを開くわけですが開くと、支援の依頼者側には、接続してもらうためのパスワードが表示されていますので、これを電話などで伝えて、相手の方の画面に入力してもらうわけですね
【リモートでの支援をする】
さてではこんどは、一応改めて支援する側の流れも見ていきましょう!
1) まず "ここに入力して検索" のところに、"招待を送って他のユーザーからサポートを受けたり相手にサポート" ぐらいまで入れると "招待を送って他のユーザーからサポートを受けたり相手にサポートを提供したりする" が表示されますので、クリックして進みます
2) "ヘルプを要求または提供しますか?" のダイアログボックスが表示されたら、今度は、"招待してくれた人を助けます" を選択します
3) "相手のコンピューターへの接続方法を選択します" の画面が表示されたら "招待ファイルの使用" をクリックして、メールで送られてきたファイルを選択します。すると、先ほども紹介したような "リモートアシスタンス" の画面がでてくるので、支援する相手の方からパスワードを聞いた上で入力し、OKをすれば接続されます
さてここまで見てきた "リモートアシスタンス" ですが、この手続き、意外と煩雑ですよね?
Part 2 では、これをもうちょっと使いやすくしようということで Windows 10 Anniversary Update Ver.1607 以降に登場した "クイックアシスト" についてご紹介いたします。
<参照>
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