Windows や、Office などの各製品には、そのアプリのライフサイクルがあります。
Windows 7 を例に言えば、Windows 7 のライフサイクルは、2009/10/22 に開始され、2020/01/14 に終了しています。Microsoft Office 2016/2019 についても同様で、どちらも 2025/10/14 にてサポートが終了することになっています。
基本的にアプリには、サポート期限が設定されており、そのサポート開始から終了までの期間が、各アプリのライフサイクルということになります。このアプリのライフサイクルについては、今回は取り上げませんが、詳細は、"Microsoft ライフサイクル ポリシー" をご参照ください。
【"機能のライフサイクル" とは?】
さて前回、Windows 10 の新機能について少しご紹介しましたが、Windows 10 の Update などによって追加されるさまざまな機能についても、実はライフサイクルがあります。これを "機能のライフサイクル" といいます。
新しいバージョンが導入されて、Updateするとき、もちろん新しい機能に注目が集まりますが、新しくなったことで、逆に削除されてしまう機能もあったりします。実は、この "削除される機能" は、あまりまとめて取り上げられることはありませんが、アプリを利用する上で注意したい部分でもあります。
"機能のライフサイクル" では、
- 機能が開発されなくなるもの
- 削除された機能
といった2つに分けられています。
-- 機能が開発されなくなるもの:
文字通り開発がストップした機能です。今後のリリースの段階で "削除された機能" となることがあります。"Windows 10 の機能が開発されなくなった" によると、今回の、Octorber 2020 Update の例でいうと、"Microsoft Edge (Legacy)" はまさにこれに該当します。
Ver.1809 で開発がされなくなったものとして "Snipping Tool" もあります。今後この機能は、"切り取りとスケッチ" に置き換わるわけですが、こちらの機能は、開発はされなくなったものの、Ver.1909 でもまだ搭載されているので、開発がされなくなったからと言って搭載されなくなるわけでもないわけですね。
-- 削除された機能:
こちらも文字通り、OSの Update にともない、そのリリースされたバージョンから削除された機能になります。先ほど開発されなくなった機能の中で紹介した、"Microsoft Edge(Legacy)" は、October 2020 Update から新しい Microsoft Edge に代わり搭載されなくなったので、この削除された機能に該当します。
今回の、October 2020 Update から削除された機能の一例をご紹介すると....
・りんなおよび日本の住所予測
・Cortana
などがあります。詳細は、"Windows 10 で削除された機能" をご参照ください。
October 2020 Update など新しいバージョンがリリースされると、新しく導入された新機能にばかり目がいってしまいますが、今回ご紹介した様な、開発されなくなった機能や、削除された機能については注意したいですね。
<参照>
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