YouTube にアクセスしてみると画面の上部に、"このブラウザのサポートは間もなく終了します..." と表示され、さらに "ブラウザをアップデートしてください" のところをクリックしてみると、ブラウザのアイコンが表示された....
ちょっと前から YouTube のトップ画面にこんな表示が出るようになりました。
ちょうど昨年にも、
といった記事を取り上げさせていただきました。
2020年1月14日に、Windows 7 のサポートが終了し、標準ブラウザとして Internet Explorer が利用されているOSも、残すはあと Windows 8.1 のみ。こちらも、2023年1月10日でサポートが終了します。残すとこあと3年。あっという間でしょうね。
Windows 7 のサポートが終了したことでもさらに拍車がかかってきた感じなんでしょう。これまでの Facebook や Twitter などに続いて、YouTube についても、その利用にあたっての推奨環境から、Internet Explorer が外されました。
推奨環境から外されたのはもうかなり前からなんですが、YouTube を開いたときに表示されるようになったのが、つい先日からということになります。
【Internet Explorer のセキュリティの脆弱性問題】
先日もご紹介しましたが、現在の Internet Explorer 11 は、脆弱性の問題を抱えています。
そして、これは何も 先日サポートが終了した Windows 7 に搭載されている Internet Explorer だけの問題ではありません。Wndows Server 製品に搭載されているものを除き、Windows 7/8.1/10 すべてのバージョンが対象です。
またこの問題は、現時点では解決しておりません。IPA 情報処理推進機構では、早急に Microsoft のWebページに従って対処するようにアナウンスしているんですが、悲しいかな?どうもあまり一般ユーザーには認知されていないようです。
もちろん更新プログラムの提供は予定されていますが、現時点ではまだ配信されておりません。また、Windows 7 向けにこの更新プログラムが提供されるかどうか? 当然ながらサポートが終了した製品ですから、ESU の契約のないユーザーには配信されない可能性も大きいかと思います。
暫定的な対策は一応提示されていますが、一番簡単なのは、Internet Explorer を使わないことです。そして、既定のブラウザを他のものにして、リンクをクリックしても、Internet Explorer が起動してこないようにしておけばとりあえずは問題ありません。
【Microsoft Edge を導入してみませんか?】
Internet Explorer を取り巻く状況は、今後さらに厳しくなっていくことでしょう。今回ご紹介した YouTube のように、サイトを利用するにあたっての推奨ブラウザから、Internet Explorer が外れるところはどんどん増えてきます。
ネットバンキングなどの金融機関も、OSからは、Windows 7 を外し、さらに今後はブラウザについても次第に Internet Explorer が対象外になってくることと思われます。
では、何を利用したらいいのか? Microsoft からは、Windows 7 のサポートが終了した翌日 1月15日より、正式に、Microsoft Edge の配布をスタートしました。Google Chrome、Opera などと同じ、Chromiumベースの Web ブラウザです。もちろん無料で提供されています。
サポートが終了したとはいえ、一部法人向けには、有償で ESU(Extended Security Update)として、引き続きサポートしているということもあり、何とこの Microsoft Edge は、Windows 7 の方でも利用できます。
-- Microsoft Edge って、Windows 10 向けのものじゃなかったの?
もともと、Windows 10 向けに提供が開始された Microsoft Edge。これが新しくなって登場したのが、今回ご紹介している Microsoft Edge になります。新しい Microsoft Edge の登場によって、この古い Microsoft Edge は、あらたに "Microsoft Edge Legacy"(マイクロソフト・エッジ・レガシー)と名前が変わりました。
現在、Windows 10 の PC に搭載されているものは、"Microsoft Edge Legacy" です。つまり古い方です。新しい Microsoft Edge にはなっておりませんので、こちらを利用するにはダウンロードする必要があります。
ただしいくつか注意点もあります。
1) 新しい Microsoft Edge をインストールすると古いものに上書きされてしまいます
2) お気に入りなどは、そのまま引き継がれますが、画面に従って作業が必要です
3) 現在は、新しいMicrosoft Edge をアンインストールができ、削除すれば古いMicrosoft Edge に戻れますが、4月以降正式に配信がスタートして、Update された場合には、古い Microsoft Edge には戻れなくなります
まぁ、Windows 8.1 をご利用の方は、普通に Google Chrome や、Firefox などのブラウザと同じ感覚でインストールしてご利用いただければ問題ありません。
Microsoft Edge の導入などについては、このブログでも過去に何度か取り上げておりますのでリンクを参照してください。
ということで今回、YouTube を例にご紹介しましたが、今後こうしたサイトが増えてくることは間違いありません。加えて、Internet Explorer では、利用できない Web サイトも...
なるべく早めに、Microsoft Edge などの新しいブラウザに乗り換えて、慣れていくことをお勧めいたします。
<参照>
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