MS-IME の "プライベートモード" って皆さんご利用でしょうか?
"プライベートモード" って、なに? という人もいらっしゃるかもしれませんね。
でもこの "プライベートモード" 、Windows & Devices 開発統括部のブログでも紹介されていたのが 2016年4月22日。Windows 10 Preview Build14328 からついた機能になりますので、かなり前からのものになります。
ですので、現在 Windows 10 をご利用中の方の PC には搭載済みのはずです。
【”プライベートモード”とは?】
Windows & Devices 開発統括部 のブログの中でも紹介されていますが、MS-IMEの 入力履歴の管理機能の一つとして導入されたものです。デフォルトでは、オフになっています。
Internet Explorer や、Microsoft Edge などといったブラウザには、以前に閲覧したり、検索したりした言葉が履歴として残っていきます。これと同じように、MS-IME でも、通常このプライベートモードがオフの状態であれば、過去に入力した履歴が記憶されていきます。
自分だけで、それも他の人に見せたりすることもなければ全く問題ないわけですが、自分以外にも家族で共有している、あるいは会社で複数の人で共有しているような PCだったりすると、その変換履歴が残ってしまうと、他の人が使用した時に... 自分が変換した思いがけない?な文字が候補として表示されたりするようになってしまいます。
こうしたトラブルを避けるための一つの方法として、この "プライベートモード" が用意されています。
【プライベートモードのオン・オフ】
このプライベートモードの オン・オフ の切り替えは、タスクバーの MS-IME のところで行います。
こちらを右クリックすると....
といったメニューが出てきますが、そこに "プライベートモード" のオン・オフの切り替え項目が表示されます。もちろんそこにも表示されていますが、 Ctrl + Shift + F10 で、オン・オフの切り替えも可能です。
では、具体的に オンの場合、オフの場合でどうことなるか?簡単にご紹介しておきましょう。なお、デフォルトがオフなので、オフのケースからご紹介します。
-- オフ:変換モードのところには何も表示されてません
入力履歴が自動的に蓄積されて、変換する際に利用者が過去に変換した候補なども表示されるようになります。
通常 MS-IME の入力履歴は、IMEのプロパティから、予測入力タブを開いて、"入力履歴の消去" にて、削除が可能です。あまりにも不本意な変換がされるな?という時には、履歴を消去するとよろしいかもしれません。
-- オン:変換モードのところに鍵のマークが表示されます
プライベートモードがオンの場合には、オンの間に入力された履歴は、その後オフにした場合すべてクリアされます。当然ながらこのモードがオフの状態で利用していた際に蓄積されている入力履歴にも影響はありません。
【IEやEdge のInPrivate モードでは、プライベートモードが有効になっている】
先ほどもちょっと触れましたが、多くのブラウザには、閲覧履歴を残さずに利用するためのモードが用意されています。Internet Explorer でいえば、InPrivateブラウズであり、また Microsoft Edge であれば、InPrivateウィンドウがこれに該当します。Firefox では、Privateウィンドウ、さらには Google Chrome では、シークレットウィンドウと言ったりもしています。
さて Firefox や Google Chrome はともかくとして、少なくとも、Internet Explorer の InPrivate ブラウズ、そして、Microsoft Edge の InPrivate ウィンドウ では、この MS-IME と連携していて、これらのブラウザが InPrivate モードになると、MS-IME も自動的に "プライベートモード" に変わるようになっています。
【入力履歴の消去】
文字入力していて、変換を押したらおかしな候補が表示されて気になって仕方ない...そんな場合には入力履歴を消去することになります。ついでにこちらについてもご紹介しておきます。
-- すべての入力履歴をクリアする
タスクバーの MS-IME の変換モードのところで右クリックして、プロパティを開きます。
"入力履歴の消去" をクリックすると、右の画像のような確認の画面が出てきますので、"はい" をクリックすれば消去されます。
-- 不要なものだけを個別の消去する
変換している際に不要なものにTABキーで移動して、ポイントすると表示される ✖ で削除するか? Ctrl + Delete にて削除します。
<参照>