2019年04月30日

Office 製品の新元号対策

ちょっと私も当初勘違いしていた感があるので、確認も含めてご紹介いたします。

Windows 側の、新元号対策は、現時点では、Windows 10 Ver.1809 と、Windows Insider 向けの Ver.1903(Build 18326.53)/19H1 以外の製品については、新元号に対応した形になっているので、Windows 7 も、Windows 8.1 も既に対応済みになっています。
ですので、以下のサイトに紹介されているOSをご利用なのに、新元号が表示されない場合には、更新プログラムをインストールしてください。
この更新プログラムは、現時点では重要な更新プログラムではなく、オプションとして提供されているので、Windows 7 や、Windows 8.1 の場合には、Update をクリックしても自動ではインストールされませんのでご注意ください。


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といった Windows OS が対応済みになります。


【Office製品の新元号対応】

では、Officeの対応はどうなっているのか?

もともと私が勘違いしてしまったのは、Office 製品については、Windows が非対応のうちから、Mac 版、Windows 版 ともに、いち早く、新元号対応したことから始まります。Office Insider(Fast Ring)向けに配信された更新プログラムによって、新元号対応されておりました。

こちらは以下の通りブログでもご紹介させていただきました。


もちろんこの段階では、OSはまだ、新元号対応はしておりません。macOS については、今もまだすべての macOS で未対応です。

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しかし、”日本の新元号に関する Office の更新プログラム” によると、"日本の新元号を処理するための Office に関する前提条件" にもありますが、"Windows 上の Office が日本の新元号を正しく処理するために、Windows と .NET Framework の両方を新元号に対応するバージョンに更新する必要があります" とあるように、Office 側でそれに対応させるための更新が必要なだけではなく、OS側の設定も必要になります。

つまりOS側も対応していないといけないわけです。

単にOffice 側で必要な更新プログラムをあてているだけではだめってことですね。これは、当然ながら法人ユーザー向けのものだけに限ったことではなく、一般ユーザー向けのものでも一緒です。

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"日本の新元号対応に向けて Windows と Office を準備する方法" の中で、"日本の新元号対応に向けて Windows と Office をどのように準備するのでしょうか?" のところで "Windows 上の Office が日本の新元号を正しく処理するために、Windows と .NET Framework の両方を新元号に対応するバージョンに更新する必要があります。 更新の実行に関する詳細については、上記の Windows と .NET Framework のセクションを参照してください" とやはり説明があります。

ということで、うちで確認できる限りですが、Excel 2010/2013/365 で確認した結果は以下の通りでした。

Windows 7 SP1 + Office 2010(14.0.7232.5000) :新元号対応済み
Windows 8.1 + Office 2010(14.0.7232.5000) :新元号対応済み
Windows 8.1 + Office 365 Ver.1904(Build 11601.20144) :新元号対応済み
Windows 10 Ver.1903(Build 18326.53) + Office 2013 Ver.15.0.5127.1000 :新元号非対応
Windows 10 Ver.1809(Build 17763.437) + Office 365 Ver.1904(Build 11601.20144) :新元号非対応
Windows 10 Ver.1809(Build 17763.437) + Office 365(ストアアプリ版)Ver.1904(Build 11601.20144) :新元号非対応
Windows 10 Ver.1903(Build 18885.1001) + Office 365(Office Insider) Ver.1905(Build 11624.20000) :新元号対応済み

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Excel の例でいうと、セルの書式設定のところで、日付を選択した場合に説明では "[日付]は、日付/時刻のシリアル値を日付形式で表示します。アスタリスク(*)で始まる日付形式は、オペレーティング システムで指定する地域の日付/自国の設定に応じて変わります。アスタリスクのない形式は、オペレーティング システムの設定が変わってもそのままです" とはありますが、上記のことからすると、オペレーティングシステムの設定を見に行っているようです。

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Office 2013 向けの更新プログラム(KB4462209)の説明の中で、"日本の新元号が使用可能になったときに、HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Nls\Calendars\Japanese\Eras レジストリ キーに定義されている新元号情報が Excel 2013 (32 ビット版) に確実に表示されます" と説明があります。

つまり OS 側の更新で、レジストリのこの部分に定義された情報が更新されないとだめだってことですね。

ということで、うちの場合だと、仮に Office 2013 で、必要な更新プログラムをすべてあてて、Office 側は対応済みだったとしても、Office 2013 が動いているOS側が対応していないため、Excel などでは非対応ということのようでした。


【更新】

ちなみに、Excel Mobile および Excel Online についても確認してみました。

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確認した環境は以下の通りです。Windows 10 は、Insider Fast 版ですが、上記のように先日の Update Build 18885 にて対応済みです。

Windows 10 Ver.1903(Build 18885.1001) 
Excel Mobile Ver.16001.11625.20000.0
Excel Online Ver.16.0.11628.3816

Excel Online はきちんと新元号に対応できていますが、Excel Mobile はおそらくアプリ側がまだ対応できていないようで、非対応でした。


【2019/05/03更新】

前回確認した時には、Windows 10 Ver.1903(Build18885.1001)にインストールされている Excel Mobile(Ver.16001.11625.20000.0)では、OSはすでに対応していましたが、Excel Moble 上では新元号表示ができていませんでした。
本日確認したところ...

20190503-1.jpg

Excel Mobile のバージョンも、Ver.16001.11627.20010.0 に バージョンがUp。
新元号表示も正しく表示れされるようになりました。


<参照>




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posted by クリック at 14:32| 東京 ☔| Comment(0) | MicrosoftOffice共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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