Windows10 Ver.1809 の Update にて修正がかかった機能の一つに、USBデバイスへのアクセスについてご紹介させていただきます。
USBメモリなどをご利用した際、取り外す時には、"安全な取り外し" をクリックして取り外す... 長い間そんな使い方をされていたと思います。
これがちょっと変わったようです。これまでのOSでの経緯も含めて確認してみました。
4月4日(日本時間4月5日)付けで配信された、KB4495263 の適用により、ストーレッジデバイス・ポリシーが変更され、今後は、USB接続されたUSBメモリなどのストーレッジ機器については、そのまま取り外してかまわない "クイック削除" が既定値に設定されるようになったとアナウンスされました。
もちろんこの設定は変更も可能で、コンピューターの管理>デバイスの管理 と開いて、調整することはできます。
これが今回、
にあるように変更されました。
つまり、"Windows 10 1809 のバージョン以降では、既定のポリシーでは、クイック削除(Quick Removal)" が有効になっているようです。
【Windows 10 だけ?】
そもそもこのポリシーの既定値の設定は、以前からあったもので、何も Windows 10 になって追加されたものではありません。
そもそも、Windows7 や Windows 8 のころには、"クイック削除(Quick Removal)" が既定だったようです。
Windows 8.1 になって、このポリシーの既定値が、"高パフォーマンス" (Better performance) に代わっていたようです。とはいえ、現在確認すると、Windows 8.1でも、以下のように、”クイック削除(Quick Removal)” がデフォルトでした。
【"クイック削除" と "高パフォーマンス" の違い】
Windows 10 Ver.1809 以降で、"クイック削除" が既定になっていることはご理解いただけたと思います。
では、"クイック削除" と "高パフォーマンス" でどこがどう違うのか?
では、"クイック削除" と "高パフォーマンス" でどこがどう違うのか?
クイック削除:
いきなりUSBからメモリなどを引き抜いても問題ないものの、"デバイス上とWindowsの書き込みキャッシュを無効にします" とあるように、データとのやり取りにキャッシュを使用しない分、転送に時間がかかります。
高パフォーマンス:
"Windowsで書き込みキャッシュを有効にします" とあるように、いうったんキャッシュされてから、外部デバイスへの書き込みが開始されるので、書き込み速度は速くなります。ただしデバイスを外す際には、"安全な取り外し" による操作が必須になります。
"クイック削除" が既定とは言え、データ転送中などは当然注意が必要ですし、また当面は、タスクバーにも安全な取り外しアイコンは、今後も表示されたままになるようです。
設定は最初にも触れましたが変更はできますが、メディアによっては、"高パフォーマンス" にしないように注意しているものもあるようなので、この辺りは、USBメモリのメーカーに確認するか、注意書きなどもよくよく注意いただく方がいいのかもしれません。
<参照>
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