Windows 10 October 2018 Update Ver.1809 に提供されている機能で、ちょっと気になるのが、この ”Windows Sandbox”(Windowsサンドボックス)。現在のところでは、Windows Insider 向けに提供されている Build 18305 以降から搭載されている機能です。
すでに間もなく一般ユーザーにも提供される ”Windows 10 May 2019 Update”(19H1)にも搭載されるであろう機能の一つでもあるため、今更ながら取り上げてみました。
【Windows サンドボックスとは?】
簡単に言ってしまうと、仮想技術を利用して現在のPCに影響を及ぼさない一回限りの実験環境(仮想環境)を構築するための機能といったところでしょうか?
Windows 10 には、Hyper-V という仮想環境を構築する技術が利用できるようになっていますが、いざ設定するとなると、だれでも簡単にすぐに環境を構築できるわけでもありません。
これに対して Windows サンドボックスは、一度有効するためにチェックを入れれば、あとはプログラムを起動するだけという全く手間のかからないものです。
【Windows サンドボックスを有効にする】
1) スタート>設定>アプリ>アプリと機能 と開いて、"プログラムと機能" をクリック あるいは、検索ボックスに、"con" と入力し、表示された "コントロールパネル" を開いて、"プログラムのアンインストール" をクリックしし、"プログラムのアンインストールまたは変更" のダイアログを呼び出します
2) ”Windows の機能の有効化または無効化” のところをクリックすると、利用可能な機能の一覧が表示されますので、スクロールして、 "Windows Sandbox" にチェックを入れて有効にします
3) あとは、スタートメニューをクリックして、"Windows Sandbox" をクリックするだけ
【Windows サンドボックスの仕様】
Windows サンドボックスを利用する上での推奨環境は以下のような感じです。
- Windows 10 ProまたはWindows 10 Enterprise (ビルド18305以降)
- AMD64アーキテクチャ
- BIOSで仮想化が有効になっていること
- 4GB以上のRAM (8GB以上を推奨)
- 1GB以上のディスク空きスペース (SSDの利用を推奨)
- デュアルコアCPU (4コア/Hyperthreading対応以上を推奨)
多少古いPCでも全く動かないわけではありませんが、それなりに、CPUパワーも、メモリも使用しますので、ご利用の環境によっては起動に非常に時間がかかるため、非常に重たいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
今回うちで確認した環境も、Core i3 + メモリ4Gb という環境なので、起動にも時間がかかりましたし、起動後、通常のデスクトップ環境と併用するとなると、やはりメモリは致命的で、かなり全体の動作が遅くなってしまいます。
もっとも、Hyper-V などバリバリ利用されている環境であれば、この辺も問題ないんでしょうね。
Windowsサンドボックスは、最初にも書いたように一度限りの実験環境になりますので、再起動を伴うようなソフトウェアは利用できません。一度、Windows サンドボックスを終了すると、すべてクリアになってしまいます。
<参照>
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