2月に配信された "KB4487044" が要因で、一部の和暦表示に不具合が発生することが確認されています。
具体的にどうなるか?は以下のExcelの画面をご覧ください。KB4487044 が適用された Excel でのものです。
上記をご覧いただくとお分かりかと思いますが、本来なら、セルの書式で ["gge"年"m"月”d"日"] とすれば、従来であれば下にあるような略式で和暦が表示されていました。
”明”、"大"、"昭"、"平"
しかしこうした略式表示ができなくなりました。
その要因が、"KB4487044" ということで、この更新プログラムを適用することで、レジストリのこの設定の部分に、略称の特殊文字が設定されたために発生しているものです。
もちろん文字列として入力すれば、見た目上は問題ありませんが、文字列では計算などで使用したりすることができませんので、用途によってはやはりレジストリを修正する必要があります。
【影響の範囲】
Windowsの日付情報を参照しているアプリで、こうした表記を使用しているもの。Office 系であれば Excel や Access など。
他社メーカーのソフトなどでも影響が出ているものもあるかもしれません。
【問題のレジストリの場所は?】
さてそこで問題のレジストリの場所ですが、以下の部分になります。
"\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Nls\Calendars\Japanese\Eras
"
上記のように登録されてしまっているものを修正する必要があります。
【修正方法】
1) Windowsキー + "R" にて "ファイル名を指定して実行" のダイアログを開きます
2) "regedit" と入力して、OKですすみます
3) 上記でご紹介したキーの場所まで移動し、各項目をダブルクリックして開いて修正します
4) 修正が終わったら、PCを再起動しましょう
今回サンプルで作成したExcelファイルもちゃんと表示されるようになりました。
一応既知の問題として既に修正に取り組んでいるようなので修正プログラムができれば更新はされると思いますが、現在のシステム上、どうしてもすぐに修正する必要がある場合には、レジストリを直接修正する方法しかないようです。
ちなみにレジストリのこの部分は、Windows Insider 19H2(Skip Ahead) Build 18836 でも、19H1(InsiderFast)Build 18334 でも一緒です。さらに Windows8.1 でも一緒でした。ただし Windows 8.1 は、久しぶりに電源を入れて今月まだ Update する前でしたので、2月の更新プログラムが当たる前からすでに変わっているようでした。必要に応じて手作業での修正が必要になります。
元号を、漢字一字の略字で表記する方法では使用していないケースも多いかと思いますが、運用上影響がないのであれば、次の修正プログラムが配信されるのを待つのでもよろしいかとは思います。
【追加情報】
Windows7 でも同様でした。
<参照>
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