前回は、Windows版について取り上げましたが、そのシステム要件など細かいことを書き出すと長くなるために、Mac版については、別途取り上げさせていただきました。
Mac版については、この9月の更新からすでに Office 2019 に向けての更新がスタートしております。
【システム要件】
まずはシステム要件から。これまでに、Office Insider の更新情報の中でも何度か取り上げましたが、サポートされるのは2つ前のOSまでになっています。
なので、
現在の時点では、OS10.12(Sierra) と OS10.13(High Sierra) がサポート対象になります。
* ただし、間もなくリリースが予定されている OS10.14(Mojave) がリリースされた場合、OS10.13(High Sierra) と OS10.14(Mojave) のみがサポート対象に変わります
Mac版についてはここが非常に注意が必要です。
以前にもブログで "9月の更新プログラムからは、mac OS の Update も必要になる" と取り上げさせていただきましたが、Office 2016 for Mac については、OS10.10(Yosemite)以降をサポートしておりますが、この9月から提供されている更新プログラムからは、この2つ前までの OS のみをサポートするという要件を満たしている必要があります。
そのため、OS10.10(Yosemite) や OS10.11(ElCapitan) をご利用の方は、引き続き、Office 2016 をご利用いただけますが、セキュリティに関する更新プログラムについては、引き続きサポート終了まで提供されますが、それ以外の新しい機能の追加という部分については、9月以降は提供されなくなっています。
また現在提供されているインストーラーが、すでにOS10.12に対応したものになっていますのでご注意ください。買い切り版の場合には、提供されているインストーラーは、OS10.10以降対応のものになっているので普通にインストールしてご利用いただけます。
【ダウンロードおよびインストールについて】
今回提供が開始されているのは、ボリュームライセンスユーザー向けということでしたが、Mac版をダウンロードできるCDNにて確認し、さらに、Office 365 E3 や Office 365 Solo のダウンロードのところで確認すると、すでに "Ver.16.17.18090901" の提供が開始されておりました。
一応メールできたリンクをたどってダウンロードしてみたところ、"Microsoft_Office_16.17.18090901_installer.pkg(1.7Gb)" がダウンロードされるようです。
念のため、現在Mac版としてCDNにて提供されているものを確認すると、
・Office 365/2019 Suite Installer(Word / Excel / PowerPoint / Outlook / OneNote / OneDrive / MAU):
Ver.16.17.18090901 64-bit
MinimumOS 10.12.x
Ver.16.17.18090901 64-bit
MinimumOS 10.12.x
・Office 2016 Suite Installer(Word / Excel / PowerPoint / Outlook / OneNote / OneDrive / MAU):
16.16.18091001 64-bit aka 16.16.2
MinimumOS 10.10.x
16.16.18091001 64-bit aka 16.16.2
MinimumOS 10.10.x
となっておりました。
現在Mac版の Office Insider版(Insider Fast)には、Ver.16.18(18092400) まで上がっているので、すでに Office 2019 の領域ってことなんでしょうか?
** 前回、Office Insider Fast 更新情報では、Ver.16.18(18091900) をご紹介したのですが、本日確認したところ、いつの間にか? 9月24日(日本時間9月25日)付で配信が提供されている Ver.16.18(18092400) に Update されておりました。
【ボリュームライセンスユーザーのアップグレードについて】
これまで Office 2019 Preview for Mac をご利用だったボリュームラインセンスユーザーが、Office 2019 for Mac にアップグレードする場合、わざわざ削除してから入れなおす必要はないようです。
Volume License (VL) Serializer package(ボリュームライセンスシリアライザー パッケージ)をボリュームライセンスセンターからダウンロードして、Office 2019 Preview for Mac がインストールされている Mac 上で展開するだけで、Office 2019 for Macとしてご利用いただけるようになります。
先ほどと同じようにCDNにて確認すると、
・Office 2016 Volume License VL Serializer 2.0 64-bit
・Office 2019 Volume License VL Serializer 3.0 64-bit
・Office 2019 Volume License VL Serializer 3.0 64-bit
が提供されておりました。
【Office 2019 の新機能について】
"What's New in Office 2019" でも紹介されていますが、Windows版同様に、Office 365 サブスクライバーとして Office 2016 for Mac
をご利用だったユーザー向けに提供されていた機能が追加された形で、Office 2019 for Mac が構成されているようで、目新しさはないのですが、どちらかといえば、Mac版の場合には、以下のような買い切り版(永年ライセンス版)をご利用の方も多いかと思いますので、そうした方々か買い替えるにあたっては、機能が追加されているということになります。
買い切り版(永年ライセンス版):
・Office Home & Student 2016 for Mac
・Office Home & Business 2016 for Mac
・Office Home & Business 2016 for Mac
・Word 2016 for Mac などの単体製品
"Office 2019 Commercial for Windows and Mac frequently asked questions" の中の、"Office 2019 for Mac features" でもいくつか紹介されております。プレビュー版向けの情報ですが基本的には現時点では一緒です。
Office 2016 for Mac を、OS10.11(ElCapitan)などでご利用の方に比べると、今後さらに機能は追加されていくようなので、その機能の違いは広がっていくことになります。
走り出した Office 2019。Windows 版でも起動時は、従来の様に、Word2013 とか、Word2016 などの年号表示がなくなって、サブスクライバー向けのものについては Word 365 という "365" の表示に変わりました。
Mac版では、従来からこうした表示はなかったものの、これまでの年号による製品から、バージョン(ビルド)を利用した製品管理に変わっていくのでしょうね。
Office 2019 for Mac に向けての情報についても、今後また進展がございましたらご紹介させていただきます。
<参照>
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