先日配信されている Office 365 (Office 2016 for mac)サブスクライバー向けの 9月の更新プログラム。
今回 9月11日に配信されている更新プログラム Ver.16.17.18090901 より、macOS のバージョンが、Ver.10.12(Sierra) 以降である必要がでてきました。
"macOS をアップグレードして、新しい Office 365 for Mac の機能にアクセスする" によると、Ver.10.12(Sierra) 以降でご利用の場合、9月の更新プログラム以降は、Office 2019 に向けて更新が開始されるようです。
【その影響と対策】
Office 2016 for Mac の仕様は、現在 Microsoftストア の Office 365 Solo のページなどで見ても、OS10.10(Yosemite) 以降となっています。
つまり、OS10.10 以上であればインストールができるはずです。
・Office Home & Business 2016 for Mac
・Office Home & Student 2016 for Mac
・Office Home & Student 2016 for Mac
といった買い切り版についても同様に、OS10.10 以上であれば問題ありません。
ただし最初にご紹介した事情により、Office 365 Solo のユーザーの方が、Microsoftアカウントの "サービスとサブスクリプション" のサイトからインストールしようとしても、現在配布されている最新のバージョン(9/11配信) "バージョン16.17 (18090901)" はすでに、OS10.12(Sierra) 以降でないと利用できないものになっています。
"macOS をアップグレードして、新しい Office 365 for Mac の機能にアクセスする" によれば、一応 仮に、Sierra (OS10.12) 以前をご利用の場合でも、新しい機能が追加されないだけで、セキュリティの更新プログラムについては引き続き提供されるとのこと。つまり、OS10.10(Yosemite) や OS10.11(El Capitan) であっても、インストールさえできていれば、サポート期限(2020年10月13日)までは利用可能なようです。
-- OS10.10(Yosemite) や OS10.11(El Capitan) に、Office 2016 for Mac をインストールするには?
さてそこで問題になるのが、OS10.10 や、OS10.11 など、今回の更新から新機能が追加されなくなる古い macOS をご利用の方で、さらに Office 365 Solo や Office 365 ProPlus をご利用の方が、現在提供されている Office 365(Office 2016 for Mac) を新規にインストールする、あるいはリカバリなどの後、再インストールするにはどうしたらいいのか?というところになります。
今後、この辺りは改善されて、OS10.10(Yosemite) や OS10.11(El Capitan) を利用している方向けには何かしら情報が出てくるかもしれませんが、現時点では、どうも、通常の方法ではインストールも難しいようです。
というのは、それらの インストール用の Web サイトからダウンロードができるインストーラーが、OS10.12(Sierra) に対応した最新バージョンになっているからで、インストールしようとすると、OSのアップグレードを求められてしまいます。
そこで、上記の古いバージョンをダウンロードして、インストールします。(もちろんライセンス認証もきちんと行ってください)
一旦バージョンが、Ver.15.** と古いバージョンでインストールはできるかと思いますので、インストールし、その後、Microsoft AutoUpdate を起動して、最新バージョンまで上げていきます。
Office 365 サブスクライバー 向けに提供されているCDNでも確認してみましたが、現在提供されているバージョンが、
・Office 365 Suite Installer:
Version:16.17.18090901 64-bit
Minimum OS:10.12.x
・Office 2016 Suite Installer:
Version:16.16.18091001 64-bit
Minumum OS:10.10.x
となってました。
買い切り版をご利用の方は、当然サブスクライバー向けの更新プログラム(新しい機能の追加)などもないため、普通にご自分のアカウントからインストールしても問題はないんでしょうね。ただし、Office 365 Solo などをご利用の場合には、現在提供されているのが最新バージョンになっているため、OS10.10 や OS10.11 だと通常のインストール方法では、インストールができないということになります。
【法人ユーザーも同様】
今回取り上げたものは、先ほども書きましたが、法人向けのものでも同様です。法人向け Office 365 ProPlus であったとしても、Windows版の Office の様に半期チャンネルなどのチャンネル指定はないので、現在 Mac 版として提供されているものは、Ver.16.17.18090901。
つまり、mac OS としては、OS10.12(Sierra) 以降が必要になります。OSがアップグレードできる機種であれば、まずはOSのアップグレードから。またOSがアップグレードできない古い Mac の場合には、Mac自体をこの際新しいものにするか? 古いバージョンの Office 2016 を入れて、セキュリティの更新プログラムだけでご利用いただく必要が出てきます。
以前にも取り上げましたが、Office 2019 のサポート対象が、2つ前まで。つまり現在で言えば、Sierra と High Sierra になります。
Mojave が登場すれば、これもまた変わることになります。
Office 365 ユーザー向けの Mac版の Office についても、着々と Office 2019 に向けて変わりつつあるんですね。それに伴い要求される環境も徐々に変わってきています。
Mac版 Office をご利用の皆様、くれぐれもご注意ください。
<参照>
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