あまり聞きなれない名称ですよね。 また何か? 新しいOffice製品の登場なのか?と勘違いしそう...
今回ご紹介する、"Office Centennial" は、登場したのは確かに Surface Laptop が販売されてからなので、新しいには新しいのですが、特別新しいものというわけではありません。
今回ご紹介する、"Office Centennial" は、登場したのは確かに Surface Laptop が販売されてからなので、新しいには新しいのですが、特別新しいものというわけではありません。
Office 製品には、提供形態から区分すると現在、
1) MSI版
2) C2R版
3) MSストア版
と3種類のものがあります。
今回とりあげた "Office Centennial" は、3) MSストア版 の Office です。
このMSストア版 Office は、"Office Centennial" ともいわれ、1) や 2) とも異なるため、"UWP パッケージ化されたアプリは、ファイル システムやレジストリなどが UWP パッケージ独自の構成となり、また、動作上もそのままアプリを実行する場合とは異なる点があります"(Japan Office Developer Support Blogより引用)とあるように、MSI版やC2R版とも異なるために、同じOffice 2016でもアドオンが利用できないといったことになったりします。
【どんなデバイス向けなのか?】
Surface Laptop の場合、当初OSとしてはWindows 10 S が、そして Office Home and Business 2016 が搭載されていますが、このPCで利用できる Office 製品は、Windows 10 S の仕様上、MSストアからのプログラムしかインストールできませんので、通常は今回ご紹介した、"Office Centennial" がインストールされることになります。
もちろん正式には、Office Home and Business 2016 という買い切り版の Office が付いているわけですが、それでもストアからダウンロードしてインストールされるその中身は、"Office Centennial" というちょっと特殊なバージョンだったわけですね。
ですので、MSコミュニティにも一時期以下のような質問がたびたび見かけましたが、アドオンが利用できない...ということが起こります。
もちろん正式には、Office Home and Business 2016 という買い切り版の Office が付いているわけですが、それでもストアからダウンロードしてインストールされるその中身は、"Office Centennial" というちょっと特殊なバージョンだったわけですね。
ですので、MSコミュニティにも一時期以下のような質問がたびたび見かけましたが、アドオンが利用できない...ということが起こります。
発売当初、Windows 10 S の場合、Windows 10 Pro へのUpgradeが可能でした。Upgrade さえすれば、以下のブログにもありますが、Microsoftアカウントでサインインすれば C2R版 の Office Home and Business 2016(買い切り版)が利用できるようになります。上記のMSコミュニティでも、Windows 10 Proにアップグレードして、Officeも、C2R版の Office Home and Business 2016 をインストールしなおすことで解決しています。
現在、Windows 10 S 自体の、単体モードでの提供が終了しています。なので、Surface Laptop も、Windows 10 (Sモード)として提供されています。
そして Sモード を解除すると、Windows 10 Pro となり、Windows10 Pro(Sモード) デバイスとなります。こうすれば後は、Microsoftアカウントでサインインすれば、C2R版の Office Home & Business 2016 として利用が可能になるので、こうした制限は受けずに済むわけですね。
そして Sモード を解除すると、Windows 10 Pro となり、Windows10 Pro(Sモード) デバイスとなります。こうすれば後は、Microsoftアカウントでサインインすれば、C2R版の Office Home & Business 2016 として利用が可能になるので、こうした制限は受けずに済むわけですね。
【ストアアプリ版のOfficeの違い】
これまで、このストアアプリ版のOfficeについては、特に詳細な情報などが公開されていませんでしたから、MSコミュニティでも、あまり詳しいことはわかりませんでした。
今回、"Japan Office Developer Support Blog" の中で、"DLL の読み込み" について紹介されていましたが、"DLL 読み込み時の検索パス" が異なることから、その一例として提示されていましたが、"Excel マクロ ファイルと一緒に DLL を配布して同じフォルダに格納し、マクロ ファイル内でファイルの格納フォルダに移動 (ChDir) した上で DLL を冒頭のサンプル マクロのようにパスを指定せずに読み込む、といった動作を期待している場合、ストア版 Office では期待した通りに動作しません" といった結果になってしまうようです。
これは、"セキュリティ強化を図る目的" のために、ストアアプリ版のOfficeでは、こうした仕様になっているようです。
もちろん "DLL を読み込む処理の前に、SetDllDirectory API などを用いて、DLL 検索パスを明示的に指定" するといった対策についても触れていますので、ご興味のある方は一度ブログを覗いてみてください。
こうした DLLの読み込み処理に限らず、"Office Centennial" の特殊性という点で、アドインやマクロなど色々なところで、いわゆるデスクトップ版の Office 2016 とは異なってくる部分が発生するわけですね。
こうやって情報が開示されてくると、その違いがはっきりしてきますのでアドオンについても、一部が動作しないというのも納得いくわけですね。
さて第二弾ではどんなテーマになるのか? ストアアプリ版の Office を知る上では、次も気になるところです。
また今回参照させていただいた、Windows 10 SモードのFAQも非常に参考になると思いますので是非一度ご覧ください。
** Surface Pro4などのPCについてくる、Office 製品は、Office Home and Business Premium であるのに対して、Surface Laptop についてくるのは、Office Home and Business 2016 という買い切り版になります。
以前にもご紹介したことがありますが、Office Premiumシリーズの場合には、同じ永続ライセンスであっても、常に新しい機能が提供されるのに対して、後者の Surface Laptop についてくる買い切り版の場合には、セキュリティの修正プログラムの提供は当然ありますが、新機能は提供されません。これは製品自体の違いになります。
<参照>
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