今回ご紹介するのは、Excel 2016 for Mac です。
メジャーアップデートとして10/2に配信されたのは、Ver.16.6(171001)。
Insider Fast版については、現在その後バージョンアップもあって、Ver.16.7(Build 171008)となっています。
1) 新機能および改善された機能:
・共同作業 - OneDriveとSharePointに格納されたブックを他のユーザーと同時に編集可能になりました。データは自動保存されます。クイック起動ツールバーには、自動保存のON/OFF機能が追加されました。 * O365サブスクライバー限定

・新しい機能 - 新しいIFS関数とSWITCH関数といった関数が利用できるようになりました。
* O365サブスクライバー限定

・ピボットテーブルをデータソースとして使用するグラフとの連携が向上 - ピボットテーブルを更新すると、グラフも更新されます。
・テーブルスライサー - スライサーを追加してテーブルをすばやくフィルターリングできるようになりました。
・新しいグラフの種類 - 箱ひげ図、じょうご、ヒストグラム、パレート、サンバースト、ツリーマップ、ウォーターフォールなどの新しいグラフが利用できるようになりました。
* O365サブスクライバー限定

・Visual Basic for Applications(VBA)を更新 - Windows Officeユーザーが利用できるメソッド、プロパティ、およびオブジェクトの一部が、Macでも動作するようになりました。
2) バグの修正:
・ページレイアウト表示でのパフォーマンスの向上
・特定の状況下でクラッシュする、あるいはフリーズする問題の修正
・CMD + A を含むショートカットキーに関する問題の修正 など
3) 既知の問題点:
現時点でわかっている既知の問題点ついていくつかご紹介します。
既知の問題:
・新しいブックにつけられる既定の名前が、以前の名前とは異なります。以前は "ワークシート1" でしたが、以降 "ブック1" になります。そのため、既定のファイル名を参照するスクリプトまたは VBA マクロを使用している場合、影響が出る可能性があります。
・多数のショートカット キーが期待どおりに動作しないことがあります。
・アプリケーションの起動に時間がかかることがあります。
など
一部のみのご紹介ですので詳細は、"Excel 2016 for Mac – Insider ファースト ビルドのリリース ノート" もご参照ください。
こうした既知の問題は、今後のアップデートで改善されていくものと思います。もちろん、今後広く一般のユーザーの方々が利用しだせば、また新たな問題が見つかるかもしれませんが、そのような場合にはぜひフィードバックして、不具合の修正に協力したいものですね。
<参照>
・Release notes for Insider Fast builds of Office 2016 for Mac
・Office 2016 for Mac の Insider ファースト ビルドのリリース ノート
・Excel 2016 for Mac – Release notes for Insider Fast builds
・Excel 2016 for Mac – Insider ファースト ビルドのリリース ノート
・Excel 2016 for Mac のヘルプ
・Office に新機能が追加されるサブスクライバーって何?
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