そんな事例のご紹介です。
会社や、友達の PC にインストールされている Excel 2016 にはあるのに、自分の PC では利用できない。同じ Excel 2016 なのになぜ??
これまでにも取り上げていますが、まさに先日も以下のところで取り上げた以下の記事によるところです。
・2つの Office 〜新機能が追加される Office と 新機能が追加されない Office
つまり、サブスクライバーであるか? 否か?
** Office に新機能が追加されるサブスクライバーって何? をご参照ください
タイトルで取り上げた、IFS関数、SWITCH関数に限らず結構あったりします。
比較的更新内容が一番わかりやすいのが、以下の "Office 365 クライアント更新プログラムのチャネル リリース" のページになります。
・Office 365 クライアント更新プログラムのチャネル リリース
たとえば今回話題にしている IFS関数については、2016年2月に配信されている機能です。
Current Channelで、2016年2月16日バージョン 1601(ビルド 6568.2025) のところを見ると、Excelに追加された機能としてこの関数が紹介されています。
他にも、MAXIFS関数やMINIFS関数などいくつかあることがご覧いただけると思います。もちろん、この後もサブスクライバー向けには新しい機能が追加されています。
こうして、ここで紹介されている機能はすべてサブスクライバー向けのものになります。
以前にも取り上げましたが、
・Excel 2016 を単体で購入してインストールして利用している
・Office Home and Business 2016 (統合パッケージ)を利用している
・ボリュームライセンス版の Office Standard 2016 などを利用している など
といった場合には、こうした新機能は追加されません。
一般向けのものであれば、Office 365 Solo や Office Premiumシリーズ。法人向けののものであれば、Office 365 ProPlus をご利用のユーザーの皆さんのみ利用可能な機能になります。
参考までに、IFS関数のサポートページにいってみると、小さいですがちゃんと注意書きに、"注: この機能は、Office 365 サブスクリプションを購入しているユーザーのみが使用できます" とありますね。

・IFS 関数

上記のような MAXIFS関数なども同様ですね。
こうして機能の違いがいろいろなところで出てきますので紹介し切れませんが、同じ Word 2016、Excel 2016、PowerPoint 2016 であったとしてもこうした機能の違いがあることには注意したいですね。
【追加情報】
参考までに、Mac版の Excel 2016 の場合でも、この関数に対する対応もまた微妙に変わってきます。
今回ご紹介している、IFS関数や SWITCH関数 については、Mac版の Excel 2016 では対応していませんので、仮にサブスクライバー向けのものを利用していたとしても利用不可になります。
MAXIFS関数などは、Mac版の Excel 2016 でも対応していますが、当然ながら、サブスクライバー向けの新機能になりますので、
・Microsoft Office Home & Student 2016 for Mac
・Microsoft Office Home & Business 2016 for Mac
・Microsoft Office Mac Academic 2016
といった買い切り版の製品をご利用の場合には、やはり利用できない機能になります。
以前からも、Windows 版の Excel では利用できても、Mac 版の Excel では利用できない関数は多々ありますが、同じ Excel 2016 だとしても、Windowsか? Macか? によっても変わってきます。
一例:
・関数が機能しない
<参照>
・2つの Office 〜新機能が追加される Office と 新機能が追加されない Office
・Office 365 クライアント更新プログラムのチャネル リリース
・IFS 関数
・Office に新機能が追加されるサブスクライバーって何?
【関連する記事】
- 2つ目のファイルを開こうとすると開くのに時間がかかる
- Copilot によるデータ収集で Excel での活用の幅がさらに広がる
- Excel のパフォーマンスが低下する
- ダークモード の切り替えコマンドが追加されます【Excel】
- Excel で書式設定をしても全く設定が反映されない
- Office の基本操作 Vol.2024-12-1 日付が変わる? Excel..
- テキスト データの分析に使用できる 3 つの新機能 〜 Excel
- 「セルにフォーカス」機能が一般向けにロールアウト開始
- 再計算の必要性を通知する【EXCEL】
- Excel に導入された「パフォーマンスチェック」ツールを使ってみる