以前に、
・自動の Windows Update では、Creators Update がインストールされないこともある
の中でも触れましたが、Microsoftのオフィシャルブログでも、"Windows 10 Creators Update fully available for all Windows 10 customers" でアナウンスされているように、Creators Update のすべての対応デバイスへの公開が完了したということで、ここ最近になって、Creator Updateになった方もいらっしゃるかと思いますので、取り上げてみました。
【再現】
以下の方法で再現が可能です。特にすべてのアプリで確認しているわけではありませんが、Word 2016 や Excel 2016 などのOffice系のアプリ(*PowerPoint2016では発生しませんでした)でも、メモ帳でも再現します。再現例は、おそらくいろいろなパターンがあるのかもしれませんので、あくまでも一例です。
利用環境: Windows 10 Creators Update
IME: Windows 10 標準搭載の MS-IME
使用アプリ: メモ帳
* MS-IME以外の入力システムでは発生しません
-- 文字がダブるケース
1) メモ帳を起動し、全角/半角キーにて、日本語入力をONに切り替えます
2) 最初に全角で文字を入力し、入力を確定をしないで、全角/半角キーにて、日本語入力をOFFにして、半角で文字入力を行いますa

3) 最後にエンターで確定すると、文字がダブって入力されます

-- 文字が消えてしまうケース
1) メモ帳を起動し、全角/半角キーにて、日本語入力をONに切り替えます
2) 最初に全角でひらがなを3文字続けて入力し、入力を確定をしないで、全角/半角キーにて、日本語入力をOFFにして、半角で文字入力を行います(画面では、数字を入力しましたが、テンキーから入力した場合には消えずにダブって表示されました)

3) 最後にエンターで確定すると、入力された文字がすべて消えてしまいます

* 半角で記号を入力すると消えてしまうケースもあれば、テンキーから数字を入力していると消えずにダブってしまうケースなどいろいろなようです。上記の再現例はあくまでもその一つにすぎません。
【回避方法】
現時点での回避方法になります。
1) タスクバーの通知領域にある IME のアイコンの上で右クリックして、表示されたメニューから、プロパティをクリックして開きます


2) IMEのプロパティが表示されたら、"詳細設定" をクリックして開きます

3) Microsoft IMEの詳細設定の画面が表示されたら、"全般"タブを開きます
4) "編集操作" のところにある "直接入力モードを使用しない" のチェックを外してオフにします

あとは OK で画面を閉じます。
左が変更前。そして右が変更後。変更後には、従来通り、従来の MS-IMEにはあった、"直接入力" という項目が加わっています。これが加わることで、ATOKやGoogleIMEのように、MS-IMEも、全角で文字入力したのち、全角/半角で日本語入力をオフに切り替えると、これまでとは異なり、最初に入力された全角の部分が確定し、その後半角(直接入力)で文字入力されるようになります。


この症状は、Creators Update では発生していますが、現在 Windows Insider 向けに先行リリースされている、Insider Fast Ver.1703(Build 16257.1 rs3_release)では発生しておりません。
そういう背景を踏まえると、"直接入力を使用しない" が有効になっていても、本来はきちんと入力されるべきものなのでしょうね。
今後のバージョンアップで改善するものと思われますが、当面の対処方法として取り上げてみました。
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