毎月第一水曜日:非セキュリティ更新プログラム
毎月第二水瓶日:セキュリティの更新プログラム
が配信されています。
さて Windows Update でも、更新が要因で様々なトラブルに見舞われることもありますが、Office Update でも同様に、更新したことが要因のトラブルも発生します。
随時回避策などが提示されたりするケースもありますが、対応に時間がかかるとか、当面対策がないような場合には、場合によって旧バージョンへのロールバックが求められることもあります。
例えば、6月の更新プログラムの中から "Outlook" に関してだけ取り上げたとしても以下のように、複数の既知の問題があります。
・2017 年 6 月セキュリティ更新プログラムの Outlook の既知の問題
回避策が提示されているものもありますし、確認中のものもあります。
また、以前にもご紹介しましたが、"クイック実行形式の Access 2016 上で住所入力支援機能が動作しない/Office Support Team Blog JAPAN" にあるAccessの例のようにロールバックして、回避せざるを得ないケースもでてきます。
今回は、こうしたロールバックについてご紹介します。
【ロールバックする】
1) コマンドプロンプトを管理者として実行し起動します。そして、
cd %programfiles%\Common Files\Microsoft Shared\ClickToRun
上記の部分をコピーして貼り付けて、ClickToRun のところまで移動します。
2) 次に問題の発生しない以前のバージョンに移動します。
officec2rclient.exe /update user updatetoversion=[バージョンを入力]
* 上記の画像では、一例として、16.0.7668.2074 としていますが、この部分は適宜変更してください。
3) 更新が完了するまで待って、更新完了後には、Wordなどを起動し、
ファイル>アカウント と開いて、Officeのバージョンを確認します。また、更新オプションのところは、一時的に、"更新を無効" としておきます。無効にしておかないと再度自動で更新がかかってしまいますのでご注意ください。
さてバージョンですが、現時点(2017/6/27)の段階では以下の通りになっています。
Current Ver.1705 Build 8201.2102: 16.0.8201.2102
FistRelease for Deferred Ver.1705 Build 8201.2102: 16.0.8201.2102
Deferred Ver.1701 Build 7766.2092: 16.0.7766.2092
Deferred Ver.1609 Build 7369.2139: 16.0.7369.2139
今回ご紹介している Access の例で言えば、16.0.7766.2060以降(2017/2)に発生するということで、それ以前のバージョンである2017/1末に配信されている、Ver.1612(Build 7668.2074)16.0.7668.2074 を指定しています。
ただし実際のところ、Access の件については、このバージョンでも改善されず、Ver.1611(Build 7571.2075)16.0.7571.2075 まで戻してやっと改善したという報告も上がっています。
更新の履歴などは、
・更新プログラム チャネル リリースのバージョン番号とビルド番号
・Office 365 クライアント更新プログラムのチャネル リリース
で確認ができますので、こちらで各バージョンなどを確認してみてください。
この手法はC2R形式で実行されているOffice製品を新規にインストールした場合でも同様で、新規にインストールしたものを以前のバージョンにロールバックしたい場合にもこの方法を利用します。
<参照>
・Officeの更新プログラムに関する重要な変更についてのお知らせ/Office Blogs
・Office の問題に関する修正プログラムと解決策
・最近の Outlook for Windows の問題に関する修正プログラムと解決策
・2017 年 6 月セキュリティ更新プログラムの Outlook の既知の問題
・更新プログラム チャネル リリースのバージョン番号とビルド番号
・Office 365 クライアント更新プログラムのチャネル リリース
・以前のバージョンの Office 2013 または Office 2016 クイック実行に戻す方法
・クイック実行の概要
・クイック実行 (Click to Run, C2R)/Office Blogs
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