・Office Insider に参加する
これが昨年10月にもご紹介しましたが、Windows版でも Insider Fast の選択も可能になり、コンシューマー向けの製品での導入方法については、上記にあるようにご紹介いたしました。
本来 Insider Program が、Official Site にも、"Office Insider は、Office 365 Solo を含むコンシューマーの Office 365 サブスクライバー向けプレビュー プログラムです" とあるように、一般のコンシューマーを対象としているプログラムなため、法人向けの Office 365 の場合には、コンシューマー向けの製品のように簡単に参加することができないようになっています。
・法人向けOffice365を Office Insider バージョンに変更する
Insider Slow の導入については、上記にもあるように取り上げましたが、再度 法人向けのOffice 365 で、Insider Fast の導入方法について Part 2 として取り上げてみました。
法人向けのものについては、コンシューマー向け製品とは異なり、展開ツールを利用して、一部の製品のみしかインストールしないようにすることも可能になっています。このあたりについてはまた機会があればご紹介させていただきます。
【Office展開ツールのダウンロード】
Office Insider バージョンの導入は、"Office展開ツール(Office 2016バージョン)"のダウンロードから始まります。
1) まずは、以下のサイトにアクセスし、"Office 2016 の早期のプレビュー ビルドをインストールする (Office Insider ファースト ビルド)" にある "Office 展開ツール (Office 2016 バージョン)" をクリックし、ダウンロードサイトに移動したら、"Download" をクリックしダウンロードします
・Office 365 の商用ユーザーが Office 2016 の新機能にいち早くアクセスする方法
2) 一旦、"名前を付けて保存" として、デスクトップなどわかりやすい場所に保存しておきます。保存が完了したら、画面下部に、"実行" ボタンが表示されますので、クリックしてインストールを実行します
3) 利用規約の画面が表示されますので、"Click here to accept the Microsoft Software License Terms" のところをクリックしてチェックを入れてから、"continue" をクリックします
4) プログラムの展開先を聞いてきますが、今回はデスクトップにして、OK で進みました
5) UAC などのメッセージが出たのち完了の画面がでますので、OK で閉じます。すると指定した場所(今回は、デスクトップ)に、"configuration" と "setup" のアイコンが作成されます
【Office Insider のインストール】
さてインストールはここからが本番です。ダウンロードした configuration.xml ファイルを修正するところからスタートします。
1) configuration.xml ファイルを、メモ帳などで開いて、情報を以下の画像にあるように修正し、上書き保存します
⇒
* Language のところは、日本語版にするので、"ja-jp" としてみました
** 今回は、OfficeClientEdition="32" とあるように、32ビット版を導入しています
*** なお、展開ツールには様々な構成オプションがあります。その他の詳細については、リファレンス: Office 展開ツールのオプションの構成 などを参照してください
2) ダウンロードしたPCにインストールする場合にはそのまま次からご紹介するようにコマンドプロンプトを管理者として実行し行いますが、仮に他のPCに展開する場合には、"configuration" と "setup" の2つのファイルを、USBメモリなどにコピーして利用します
3) では続いて、コマンドプロンプトを管理者として実行し、
"Setup.exe /configure configuration.xml"
と入力し、エンターして実行します。
4) Office のインストールが開始されますので、あとは完了まで待ちます。
5) 完了したらスタートボタンを押してメニューを確認してみましょう。Word2016、Excel201 などがきちんと登録されているはずです。
さてここまで見てきて、何かお気づきになりませんでしたでしょうか?
そうです。ライセンス認証って、この段階までは出てませんよね。コンシューマー製品の場合、インストールの際には最初にインストールした時に使用したMicrosoftアカウントでのサインインが要求されたり、あるいはマイアカウントホームにサインインしてからダウンロード・インストールへと進みますが、ここまでの段階では、Microsoftアカウントも、Office 365 で必要な職場のアカウントなどでのサインインも要求されず進行しています。
"Office展開ツール" をダウンロードする際においても、特に Microsoftアカウントや、Office 365 のサブスクリプションのアカウント名などでサインインする必要もありません。
ライセンス認証は、この次の段階で要求されることになりますので、さっそく見てみましょう。
【インストール完了後最初の起動】
プログラムのインストールが完了しました。でもこの段階までは、Microsoftアカウントや職場のアカウントなど、どんなものを使用するのか?など全く聞かれていません。
どのアカウントでライセンス認証をするのか?については、次の過程からになります。
では次の過程に進みましょう。
1) Word2016 を起動してみます。するとアカウントの確認の画面が表示されます。ここでは、通常PC 起動時にサインインしている Microsoftアカウント がそのまま表示されますが、Office 365 のアカウントが別の場合には、"変更" をクリックしてサインインしなおします
2) Officeライセンス認証の画面が表示されますので、Office 365 Pro Plus のアカウントでサインインします
3) 変更を適用するため再起動を求められますので、一旦Word2016を終了して再起動します
4) 再起動後、Word2016を開くと、"最初に行う設定です" という画面が表示されますので、"同意する" をクリックします
5) Wordが起動したらアカウントからライセンスを確認してみましょう。更新オプションのところには、"Insider ファースト" と表示されていることが確認できると思います
6) Office 365 のマイアカウントに入って確認すると、インストールされているデバイスとして追加されていることがご確認いただけると思います。なお、Office 365 のPortalサイトのインストールステータスのところでは、現在このライセンスでインストールされているデバイスが表示されますが、この画面から、"非アクティブ化" することで解除することも可能です。製品の管理はこちらの画面で行います。
ということで、今回は、法人向けのOffice 365 Pro Plus の場合の Insider Fast 導入方法でした。
<参照>
・Office の機能改善にご協力ください/Office Insider Official Site
・Office 365 の商用ユーザーが Office 2016 の新機能にいち早くアクセスする方法
・リファレンス: Office 展開ツールのオプションの構成
・Office 365 ProPlus の展開時に一部の Office プログラムを除外する
・Office 365 でユーザーのソフトウェアを管理する
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