9/20に正式リリースされた macOS Sierra (ver.10.12) で、一部のCDが読み込めないことがあります。
読み込めないCDというのは、この時期活躍しそうな年賀状素材集などで、Windows/Mac両方に対応させている "ハイブリッドCD" です。
【ハイブリッドCDって何?】
ascii のデジタル用語辞典でみると、"Macintosh用のHFSフォーマットとWindows用のISO 9660フォーマットの両方式で記録している" CDということですね。
この時期年賀状などの素材集についてくるようなCDで、Windows/Macの両方に対応しているようなタイプの場合にはこうしたハイブリッドCDになります。
【何故、macOS Sierra ではマウントされないの?】
ウィキペディアには整理して出ていますのでわかりやすいと思います。また、すでにご存知の方も多いかもしれません。恐らく検索すればたくさん出てくると思いますが、従来のMacOSの標準フォーマット形式である HFS形式のサポート終了が要因です。macOS Sierra からはサポートされなくなりました。
macOS Sierra では、新たに、APFS(Apple File System)が採用される一方で、従来の標準フォーマット形式であった HFS形式が、以前の OS X El Capitan を最後にサポートが打ち切られたというわけです。
つまり、Yosemite やら、El Capitanを使っていた人が、その時に購入したハイブリッドタイプのCDなどの素材集を使用する際、SierraにUpdateしてしまうと、このCDはファイル形式が対応していないためマウントされないので使用できなくなってしまうということになります。もちろん、El Capitan以前であれば問題なくマウントされて開けます。
現在発売されているものでも Sierra では利用できない...そういうものは普通にたくさんありそうですね。
【何か対策はあるのか?】
macOS 的には、新しいシステムへの移行ということでバッサリここできってきているので、後戻りするようなことはないでしょう。
でも素材集など使えないのは非常に不便ですよね?ということで、いろいろ探していたら、MdNのサイトにヒントがありましたのでご紹介します。
・「macOS 10.12 Sierra」でのご利用法について
これがすべてのもので可能になるかどうかわかりませんが、同社で発行しているハイブリッドタイプの素材集のCDを使うための方法として紹介されている方法です。
ディスクユーティリティを利用して、ハイブリッドタイプのCDから新規のイメージを作成するというもの。
別のハイブリッドタイプのCDで確認しましたが、確かに一部の日本語の文字列などのデータは文字化けしましたが、素材は問題なく使用可能になりました。
すべてのものでこの方法が有効か?は確認できませんが、試してみる価値はありそうですね。
またこうしたファイルシステムの関係でいうと、仮に古いファイルシステム(HFS)でフォーマットされていた外付けのHDDなどをご利用であれば、やはり Sierra になると、マウントされなくなってしまいますので、引き続き使用する場合にはデータをバックアップした上でHDDを再フォーマットするなどの必要が出てきます。
当然ながら、Macにしても、Windowsにしてもベースとなる OS を Upgrade するってことは、いろいろな部分に注意を払う必要があります。
macOS Sierra への Update。ご使用の環境によってはちょっと注意が必要ですね。
なお、HFS+フォーマット(Mac OS 拡張フォーマット)については、Sierra でも引き続きサポートされています。
<参照>
・macOS Sierra
・次の「Sierra」で消えるあれこれ/マイナビニュース
・macOS Sierra/ウィキペディア
・ハイブリッドCD-ROM/デジタル用語辞典
・「macOS 10.12 Sierra」でのご利用法について
・macOS Sierra 10.12/What's New in macOS
・What MacOS Sierra's New APFS File System Means to You
2016年12月30日
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