そんな中で、Windows Liveメールと、Microsoft Outlookの操作・設定などの違い、さらには、Outlook.com と Microsoft Outlook の違いに戸惑いを隠せない利用者の方もまだまだ多いようです。
さて今回ご紹介するのは、"Outlook Support Team Blog" で紹介されていた、"Outlook の送信タイミングについて" という記事です。
送信ボタンを押しても、その後さらに送受信ボタンを押さないとメールが送れない...といった相談は相変わらずマイクロソフトコミュニティなどでもときどき見かけるネタです。
ただし、そうした単純な設定という点については、また機会を設けるとして、今回は、Microsoft Outlook の仕様的な部分での送信のタイミングについてのお話になります。
【送信を担うMAPIスプーラー】
"MAPIスプーラー" は、Microsoft Outlook の機能の中でメッセージの送信の部分を担う機能になります。Outlookが起動していると、そのバックグラウンドプロセスとして、MAPIスプーラーが実行されてメッセージが送信されます。

"接続したら直ちに送信する" というオプションがオンになっていれば、送信ボタンを押せば、メッセージはすぐに送信されるというわけですね。
** MAPI (Messeging Application Programming Interface)
【いつ起動するか?】
実はこの "MAPIスプーラー" の起動のタイミングが、今回ご紹介したいと思った内容です。
"Outlook の送信タイミングについて/Outlook Support Team Blog JAPAN " のブログで紹介されていますが、先ほども触れましたが、Outlookのオプションの詳細設定の "送受信" のところにある "接続したら直ちに送信する" がオンになっていると、Outlookが起動していると、そのバックグラウンドプロセスとしてMAPIスプーラーが起動し、メッセージはすぐに送信されます。
問題は、他のOffice製品、WordやExcelなどから、"添付ファイルとして送信" とした場合。
このケースでは、送信を担うMAPIスプーラーの処理が実行される前にOutlook自体のプロセスが終了してしまうため、即時送信が実行されなくなってしまうとのこと。
確かにOutlookを起動していない状態で、Word2016 を起動、"添付ファイルとして送信" とした場合、Outlook を起動してみると、送信トレイにメッセージが残ってました。


即時送信を確実にするには、Outlookを起動したままにしておく必要があるんですね。
また補足のところでもありますが、この仕様は、Microsoft Outlook2002 以降のものなのですね。
さらにこの記事の中でさらっと触れてますが、送信トレイに残っているメッセージにも、"送信待ち" と "送信停止" なんて違いもあったんですね。
"送信停止" になっているものは改めて、メッセージの "送信" ボタンを押さないと "送信待ち" の状態にはならないんですね。
送信トレイに残っているメッセージのアイコンにも違いがあるというところまでは気が付きませんでしたが、改めてそうだったんだな?と思った次第です。
<参照>
・Outlook の送信タイミングについて/Outlook Support Team Blog JAPAN
・[添付ファイルとして送信] をクリックした際の動作について/Outlook Support Team Blog JAPAN
・MAPI スプーラーの概要
・MAPI について /Outlook研究所
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