対象は、"サポートされる構成"のところにもありますが、"Windows 7 SP1 または Windows Server 2008 R2 上の Internet Explorer 11 にのみ適用されます" とのことです。
冒頭の説明にもありますが、"Windows Server 2012 R2、Windows 8.1、および Windows 10 を実行しているお客様は、この変更による影響を受けません" とのこと。
なぜ Windows 7 が対象なのか? Windows 8以降の OS の場合、Flash Player の機能は Windows Update にて自動更新される仕組みになっているからです。
また、"Administrator グループのメンバーではないユーザーも含め、すべてのユーザーに古いバージョンの Flash ActiveX コントロールをブロックする機能を適用したい場合は、コマンド プロンプトで次のコマンドを実行します" とあるように、対象のユーザーはあくまでも "Administrator グループのメンバー" で、それ以外の場合には、レジストリを変更しない限り対象外になるようです。
【どんなものが対象なのか?】
具体的にどんなものが対象なのか? 一番身近?かもしれないものはFlash Playerですが、それだけではありません。
・ブロックされる古い ActiveX コントロール/Browser IT Center
のページにもありますが以下のようなものになります。
Adobe Flash Plyer:
Adobe Flash Player version 21.0.0.198 以前のバージョン
Adobe Flash Player 拡張サポート版 version 18.0.0.241 以前のバージョン
Java:
Java 2 Platform Standard Edition (J2SE) 1.4、Update 43 以前のすべて (43 は含まない)
J2SE 5.0、Update 99 以前のすべて (99 は含まない)
Java SE 6、Update 121 以前のすべて (121 は含まない)
Java SE 7、Update 111 以前のすべて (111 は含まない)
Java SE 8、Update 101 以前のすべて (101 は含まない)
Silverlight:
Silverlight 5.1.41212.0 以前のすべて (このバージョンは含まない)
Flash Player に限らず、Java や Silverlight も含まれます。Windows 7 をご利用で、定期的に Update が表示された時に Update されていれば問題ないかもしれませんが、そうでない場合には注意が必要です。
ただし、"古いバージョンの Flash ActiveX コントロールをブロックする機能の期限は 2016 年 11 月 10 日 (米国日付) に終了します" ということも。
どういった範囲で、どんな影響が出てくるのか? 今回のこうした機能の拡張は、期限付きということではありますが、10月11日 以降はちょっと注意したいですね。
<参照>
・IE11 で古いバージョンの Flash ActiveX コントロールのブロックを開始/日本のセキュリティチーム(Japan Security Team)
・Blocking out-of-date Flash ActiveX controls on IE11
・ブロックされる古い ActiveX コントロール/Browser IT Center
・古い ActiveX コントロールのブロック/Browser TechCenter
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