2016年07月25日

Googleのトップページが表示できない

Google では、IE9のサポートを一部終了していますので、すべてのサービスが、Windows Vista・IE9という組み合わせでは利用できないものの、さすがに、Googleのトップページが表示されない...ということはありません。

ですが、ここにきて、Windows Vista・IE9という環境でご利用の方から、Googleのトップページが表示できなくなったという問い合わせがあったので確認してみました。


【SSLの設定がネックに】

SSL2.0/3.0については、以前にもご紹介したことがありましたが、その脆弱性のため、各方面のサーバーは、SSL2.0/3.0の利用をやめ、TLSに移行していきました。

SSL3.0について取り上げた記事の検索例/パソコンのツボ

そこで以下の Google のトップページを見てもらうと分かるかと思いますが、Google のトップページには、SSL がかかっています。

20160725-1.jpg

HTTPS をランキング シグナルに使用します/ ウェブマスター向け公式ブログ

上記のようにGoogle自身もSSLを推奨していますし、当然と言えば当然のこと。

さてそうしたGoogleのトップページですが、当然ながら、SSL2.0は利用できなくなっています。

なので、SSL2.0が有効のままであると、Windows7/IE11のPCであっても、以下のようにGoogleのトップページが表示できなくなります。

20160725-2.jpg


【インターネットオプションで設定を見直す】

Internet Explorerをリセットすると、当然ながらIEの設定値は既定値にリセットされます。

Windows7/IE11の場合、リセットすることで、SSLの設定も既定値(SSL2.0/3.0が無効で、TLS1.0/1.1/1.2が有効)になります。

Windows Vista/IE9の場合でも、一応、Windows Updateがきちんとされていれば、IEのリセットをしても、SSL3.0/TLS1.0が有効にはなるようです。

しかし、PC自体をリカバリして、出荷初期の状態に戻ったりして、Windows Update により更新プログラムがインストールされていなかったりするケースでは、既定で、SSL2.0/3.0が有効になってしまうことがあるため、Googleのトップページが表示されなくなってしまうことがあります。

もちろん、SSL2.0が有効になっていることで表示されなくなるページはたくさんあるんですが、Googleをトップページにしている人は意外と多いようで、こうした相談が最近ちらほらでてきているだけのようです。


【Windows Vistaの場合どうするか?】

本当は、もうさすがに Windows Vista をやめて、Windows 10 の新しいPCにした方がいいのですが、一応、来年の4月までは、サポートもある Windows Vista なので、いずれ買い替えるにしても、まだそのタイミングではないという方もいらっしゃるかもしれませんね。

ということで、そんな場合の一時回避策ですが、

1) IE9の設定(インターネットオプションの詳細設定)を変更し、SSL2.0/3.0 を無効に、TLS1.0 を有効にする

・IEを起動して、ツール>インターネットオプションと開きます(コントロールパネルから、インターネットオプションを開いてもOKです)

・詳細設定タブ>設定 と開くと、"セキュリティ" という項目のところにある、
SSL2.0を使用する/SSL3.0を使用する のチェックを外し、TLS1.0を使用する にはチェックを入れます

・あとはOKで閉じて、IEを再起動します。

*** ちなみにVista/IE9の場合には、TLS1.0までしか利用できません。


2) Windows Updateを実行する

いまさら言うまでもありませんが、Windows Updateは必ず実行し、重要な更新プログラムは最低限すべてインストールしておいてください。


3) IE以外のブラウザ、FireFoxやGoogle Chromeなどを利用する

これが一番手っ取り早い方法かもしれません。現在のところ、FireFoxでも、GoogleChromeでも、その最新版は、Windows Vistaでも正常に動作します。

といった方法になるかと思います。


★ ここで問題!

さてここで一つ問題が...FireFoxの場合、Kaspersky Internet Security を利用していると、証明書の問題の関係で、やはり一部サイトのページが表示されません。

Kaspersky2016が導入されていると、FireFoxでGoogleやOneDriveなどのサイトにアクセスできない

上記のように以前にも取り上げさせていただきましたが、証明書を手動でインストールすれば利用可能になりますので、こちらの設定もお忘れなく。


【2016/07/28一部修正】

Windows Vista/IE9 の環境で、指定の Updateプログラムがすべて当たっている場合には、IE9 をリセットした場合でも、インターネットオプションにおける SSL の設定は、 SSL2.0 は無効 SSL3.0/TLS1.0 は有効 という状況で、Googleのトップページの表示には影響がないことを確認しましたので、一部修正させていただきました。



<参照>

サポートされているブラウザ/Google Apps 管理者 ヘルプ
GoogleがIE9のサポート打ち切り決定、Gmail・Googleカレンダー・Googleドライブなどに影響
HTTPS をランキング シグナルに使用します/ ウェブマスター向け公式ブログ
SSL 検索/Googleウェブ検索ヘルプ

posted by クリック at 23:56| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | セキュリティ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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