2016年05月25日

法人向けOffice365を Office Insider バージョンに変更する

前回は、Office 365 Solo を利用して、Office Insiderを導入する方法をご紹介しましたが、今回は、法人向けOffice 365 Pro Plusを Office Insider 向けのものにバージョンアップする方法についてご紹介いたします。

Office Insider を導入してみる

前回の一般ユーザー向けのものは、上記リンク先をご参照ください。

さて今回は、法人向けのOffice 365 Pro Plusです。私の場合にもそうですが、すでに導入済みのケースもあるでしょうし、またこれから新規に導入するケースもあると思われますが手順としては一緒です。


【Office 展開ツール(Office 2016バージョン)をダウンロードする】

まずは必要なツールのダウンロードから行います。

1) Office Insider のページから、"一般法人サブスクライバー向け Office 365 の先行リリース" のところにある、"詳しくはこちらから" をクリックします

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2) "一般法人向け Office 365 の先行リリース ビルドをインストールする" のサイトに移動したら、"Office 開発ツール(Office 2016 バージョン)" のリンクをクリックします

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3) 英語版の、"Office 2016 Deployment Tool" というサイトに移動しますので、"Download" をクリックしてわかりやすい場所に保存しておきます

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【ダウンロードしたツールを展開する】

続いてダウンロードしたツールを実行していきます。

1) 先ほどはわかりやすいようにデスクトップに保存しましたが、デスクトップに保存された "officedevplyment_6831-5775.exe" というツールをダブルクリックします

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2) UACが表示されたら "Yes" をクリックして進みます。英文ですが、"The Microsoft Office 2016 Click-to-Run Administrator Tool" のダイアログが表示されますので、"Click here to accept the Microsoft Software License Terms." にチェックをいれて、"Continue" をクリックします。これでファイルが展開され、"Setup.exe"と、"configuration.xml" の2つのファイルが展開されます

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【Office InsiderバージョンにUpdateする】

さてここからがインストールの本番です。

一般法人向け Office 365 の先行リリース ビルドをインストールする

上記にもありますが、すでにOffice 365 Pro Plus などが導入済みの場合でも一緒で、"Office 2016 が既に PC にインストールされている場合は、上記の手順を実行すると、 PC にインストールされている Office のバージョンが自動的に更新されます" とあるようにバージョンが更新されるだけの様でした。 

1) 先ほど展開した "configuration.xml" ファイルをテキストエディターにて開いて、"一般法人向け Office 365 の先行リリース ビルドをインストールする" のところにあるようにXMLファイルを書きなおします

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* 今回、既にOffice 2016がインストールされている環境で行ったため、"Office 2016 が既に PC にインストールされている場合は、上記の手順を実行すると、 PC にインストールされている Office のバージョンが自動的に更新されます" とあるように更新後も問題なくきちんと日本語版のままでしたが、上記サイトが英語版をベースに書かれているため、新規にインストールする際には、

<Language ID="en-us" />
のところは、
<Language ID="ja-jp" />

とした方がよろしいかと思います。

20160524-sp.jpg

でないと、上記のように英語版のOffice 365 Pro Plus がインストールされてしまいますので、新規インストールの際にはご注意ください。


2) 管理者として、コマントプロンプトを実行し、ダウロードして展開した、ディレクトリに移動した上で、"Setup.exe /configure configuration.xml" と入力し実行します

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3) Upgradeが開始され、しばらくすると無事アップデートが完了します

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【バージョンの確認】

試しにWordを起動して、アカウント情報から確認してみると、ちゃんと、"Office Insider" と表示され、
Buildも最新の 16.0.6868.2067 になったことが確認できました。

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法人向けのOffice 365 の場合には、以前にもご紹介しましたが、更新モデルが、CB(Current Branch)とCBB(Current Branch for Business) に分かれるため、通常インストールされた場合、一般ユーザー向けのOffice 2016 よりもバージョンが古いものになります。

9 月 23日よりOffice 2016 を Office 365 ユーザーに提供開始!

現在確認すると、

一般ユーザー向け:バージョン:16.0.6868.2062
Office 365 ProPlus:バージョン:16.0.6001.1078
Office Insider:バージョン:16.0.6868.2067

といった違いがあるようです。


【2016/05/26更新】

5月のUpdateに関する情報がOffice BlogsにUpされておりましたので、合わせてこちらでもご紹介させていただきます。

New to Office 365 in May−updates to Skype for Business, Outlook, SharePoint and more

内容的には、

Announcing Insider build 16.0.6868.2067 for Office 2016 on Windows desktop

以前にもご紹介しましたが、US版のMSコミュニティの、Office Insiderに上がっているものの方が整理されてわかりやすいかもしれません。

現在のOffice Insiderのバージョン:16.0.6965.2051 (2016/5/26現在)
Announcing Insider build 16.0.6965.2051 for Office 2016 on Windows desktop

また参考までに、これより少し前になりますが、Office MobileのInsider向けプログラムにおいては、

Announcing May Insider Update 17.6965 for Office Mobile for Windows devices

といった更新がされているようです...Office Mobileの Insider Program については、またの機会にご紹介させていただきます。


<参照>

Office Insiderの公式サイト
クイック実行 configuration.xml ファイルのリファレンス

Office の最新情報
What's new and improved in Office 2016 for Office 365/For PC
What's new and improved in Office 2016 for Mac/For Mac


posted by クリック at 13:35| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | その他Office製品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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