以前に、タスクバーに Microsoft Edge のアイコンがないケースについて取り上げてみました。
もちろんこれで無事復旧となれば問題ないわけですが、これでも起動ができない... となると、再インストールするということになります。
ということで、今回は、この Microsoft Edge の削除および再インストールについて取り上げてみました。
【削除する】
削除といっても、普通のプログラムと異なり、Windows10 のシステムプログラムの一つになるので、プログラムのアンインストールから削除するというわけにはいきません。
まずは設定の変更から....
1) 隠しファイルを表示する設定に変更する
エクスプローラーを起動して、表示タブから、"隠しファイル" にチェックを入れて表示する設定に変更します。
2) ファイルを削除する
次に、Microsoft Edgeの格納されているフォルダに移動し、削除するわけですが、フォルダ自体は削除できないので、とりあえずフォルダの中のファイルはすべて削除しておきます。そこでも削除できないものもあったりしますが、削除できないフォルダを開いて、さらにその中を削除する。それでも削除できないものはそのフォルダを開いて削除する...と繰り返せば中のものはすべて削除できます。
C:¥Users¥(ログインユーザー名)¥AppData¥Local¥Packages とたどって、
"Microsoft.MicrosoftEdge_8wekyb3d8bbwe" の中を削除します。フォルダごと削除しようとしてもこのフォルダ自体は削除できません。
** 後程コマンドプロンプトを利用して、名前を変更しますが、最終的には再インストールした後に手動で削除します。
3) コマンドプロンプトで、"Microsoft.MicrosoftEdge_8wekyb3d8bbwe" のフォルダ名を変更
コマンドプロンプトを管理者モードで実行し、以下のコマンドを入力し、フォルダ名を変更します。
REN "C:\Users\(ログインユーザー名)\AppData\Local\Packages\Microsoft.MicrosoftEdge_8wekyb3d8bbwe" "Microsoft.MicrosoftEdge_8wekyb3d8bbwe.OLD"
これにより、フォルダ名が以下のように変更されます。
以上で削除が完了しますので、一旦PCを再起動しましょう。
【再インストールする】
さて今度はインストールの作業に入ります。
1) PowerShellをやはり、管理者モードで起動し、インストール
PowerShell を管理者モードで起動したら、まずは以下のコマンドにて、自分のディレクトリに移動します。
cd c:\users\ログインユーザー名
今回の画像では、"pccli" が、ログインユーザー名になっていますが、こちらは、各自のPCでのログインユーザー名を入力してください。
続いて、以下のコマンドを入力しますが、入力間違えをすると面倒なので、以下の部分をコピー&ペーストするのが一番間違えはないかと思います。
Get-AppXPackage -AllUsers -Name Microsoft.MicrosoftEdge | Foreach {Add-AppxPackage -DisableDevelopmentMode -Register "$($_.InstallLocation)\AppXManifest.xml" -Verbose}
入力したら、Enter を押して、上記の右の画像にあるように "操作が完了しました" と表示されるのを待ちます。
2) 完了したら再起動する
完了後は、PCを再起動します。
再起動後に、最初にリネームしたフォルダの場所を確認してみましょう。
新たに、"Microsoft.MicrosoftEdge_8wekyb3d8bbwe" フォルダが作成されているはずです。
この段階になれば、リネームした当初の、"Microsoft.MicrosoftEdge_8wekyb3d8bbwe.OLD" は削除できます。
3) Microsoft Edge を起動してみる
さてこれで再インストールが完了。再起動してみますと、Microsoft Edge の ようこそ 画面が表示されます。
ということで、無事再インストールが完了したわけですが、こうしたアプリ関係、起動できない場合には最終的に再インストールすることになりますが、その前の段階として、再インストールの前に、別ユーザーを作成して起動できるかどうか? なども確認してみてもいいかもしれませんね。
これでもダメなら....
スタートボタン(Windowsマーク)>設定>更新とセキュリティ と開いて、"回復" をクリックすると、"このPCを初期に戻す" がありますので、こちらから、Windows10 を再設定しなおす必要があるかもしれません。
【2017/02/07更新 追加情報】
このブログにも多数の方からアクセスいただいていますが、それ以上に相談も多いせいか、Microsoftコミュニティにも今回と同じことではありますが、Wiki記事として取り上げられておりましたので、ご紹介します。
タイトルでは、"復旧方法" と紹介されていますが、内容をご覧いただくとお分かり頂けますが、要するに削除して、再インストールしているわけですね。
そこに至った要因はいろいろあるでしょうから、それは引き続き上記 Wiki記事などに追加された情報に期待するとして、とりあえず要因はともかく、そこまでおかしくなった場合には削除して入れなおすしかないってことなんですね...
【2021/04/18更新】
最近この記事へのアクセスが多いので念のため追記させていただきますが、こちらで言う Microsoft Edge は、2021年3月9日にサポートが終了した、旧 Microsoft Edge(Microsoft Edge Legacy) についての記事になります。
現在、Windows 10 に搭載されている Microsoft Edge(Chromium版)とは異なりますので、ご注意ください。Chromium版については、以下の記事を参照してください。
<参照>
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と出るんですが...
「Microsoft Edge を再インストールする」のガイドに多謝でございます。10/28Windows Update(3件)の結果、 Edgeの拡張機能が突然全く動作しなくりました。ADBlockとLastPassを使っています。Windows7から1年前にアップグレードしたWindows10 1607バージョンです。ガイド頂いた通りで見事に復旧できました。MSのUpdateをアンインストールしても根本的解決にはなりません。常に最新のOSビルドを確保したく思っています。別のpureなWindows10マシンでは、Updateの影響がなく正常動作しているのでMS社の問題ではないと判断した次第です。55年前に覚えたDOSコマンドも役に立ちました。急ぎ御礼まで。
名前ではなくハンドルネームで失礼いたします
この記事のおかげでエッジブラウザの再インストールが無事にできました
とても助かりました
ありがとうございました
コメントありがとうございます。
お役にたてたのであれば幸いです。
無事改善に至ってよかったです。
コメントありがとうございました。
二機使っているマシンの一機でcortanaが反応しなくなりました。他のサイト情報によりPowerShell管理者権限で起動し、
Get-AppXPackage -AllUsers | Foreach {Add-AppxPackage -DisableDevelopmentMode -Register "$($_.InstallLocation)\AppXManifest.xml"}
を実行したところ、cortanaは回復したのですが代わりにEdgeが壊れてしまい、お気に入りが全く機能しなくなりました。
ここの情報を参考に無事再インストールできました。
最初Edgeフォルダ内のファイル削除がうまくいかずに手間取りましたが、Edgeを既定のプログラムから外し、私の場合はFirefoxに変更して再起動し、Edgeが起動しない状況にしましたら難なく削除できました。
あとは記載の手順通りでEdgeが復活しました。
Windows10も大分安定してきましたが、時々訳のわからないトラブルに遭遇します。
手順がわかりやすく助かりました。本当にありがとうございました。
コマンドラインもパワーシェルもコピーしました。ただusersはUsersでOKでした。
ありがとうございました
感謝です