2016年01月06日

Flash Player Ver.20.0.0.267の不具合とその顛末(まとめ)

昨年の暮れぐらいから本日の更新プログラムの提供に至るまでの間、タイトルにもありますが、Flash Player Ver.20.0.0.267の不具合によるトラブルが発生しておりました。

本ブログでも、過去2回にわたりご紹介させていただきました。

"ソフト&サポートナビゲーター" や "ソフトインストーラ" が真っ白になってしまい、正常に動作しない !/1月1日
Flash Player Ver.20.0.0.267 の不具合について/1月2日

各サイトにも追加情報として掲載させていただいておりますが、本日、MicrosoftからWindows8.1/10向けに更新プログラム(KB3133431)の提供が開始されたことで、今回の不具合が解消され、一応決着がつきました。

20160106-1.jpg 20160106-2.jpg
Internet Explorer および Microsoft Edge 上の Adobe Flash Player の脆弱性に対応する更新プログラム


【Updateによる不具合の経緯】

WindowsVista/7 においては、Flash Playerの更新の通知が表示されてUpdateされ、また、Windows8.1/10においては、Windowsの更新プログラムとして、KB3132372 がインストールされ、Ver.20.0.0.267にUpdate されることで....

NEC製のPC:
・ソフト&サポートナビゲーター
・ソフトインストーラ
及びこれに付随する機能(動画ナビなど)を開くと真っ白な画面になってしまって何も表示されない。

その他:
・RealPlayerが動作しない
更新プロ(KB3132372)をインストールしてから、RealPlayerが起動せず/MSコミュニティ

といった症状が発生しておりました。これについては、以下のAdobeのフォーラムでもかなり問題になっておりました。

After install flash player for IE in the win10, Application that contains webbrowser will crash when starting loading flash.


【対策】

WindowsVista/7の場合:
不具合を起こしているからと言って、Flash Playerを削除しても、古いバージョンのFlash Playerは、Adobeのサイトからダウンロードができないため、不具合を解消することも、また削除することもできませんでした。

Windows8.1/10の場合:
ご存知のように、こちらについては Windows Update を通じて、Microsoftより提供されるため、Windows Updateによって更新された KB3132372 を削除することで、ひとつ前のバージョンに戻ることができ一時的にトラブルは解消可能でした。

しかし、
Windows8.1:Updateが再適用されないように、更新プログラムを非表示する必要がある

Windows10:Updateはデフォルトでは、自動で更新されるため、またUpdateがかかってしまうと、同じ症状に戻ってしまう

というのが現状でした。結果的には、次の更新プログラムを待たざるを得ないということになります。


【Windows8.1/10の場合の対策】

WindowsVistaや7の場合には、システムの復元をかけてみるという方法もないわけではありませんが、他のプログラムへの影響を考えると、システムの復元も今一つ決定的な解決策にはならず、次の更新プログラムの提供を待つ以外に方法が基本的にはないので、仕方ないとして、明らかにこうしたWindows Updateによって提供される更新プログラムが要因で不具合を起こす場合の対策について簡単にご紹介いたします。


<削除>

1) スタートボタンを右クリック>コントロールパネル>プログラムのアンインストール(あるいはプログラムと機能)を開きます。
2)"インストールされた更新プログラムを表示" をクリックして、Windows Updateにて提供された更新プログラムを表示させます。
3) 今回の場合には、KB3132372 になりますが、今回に限らず、問題となっているKB〜で始まる更新プログラムの番号の項目を右クリックしてアンインストールします。

これでまずは削除が完了します。次に更新されないようにするための対策です。


<更新を非表示にする>

・Windows8.1の場合:
Windows Updateの画面を出して、更新を確認。検出された問題のプログラムを右クリックして、非表示にします。

・Windows10の場合:
Windows10の場合、基本的に更新プログラムは自動的に適用されるため、そのままでは非表示にできません。そこで以前にもご紹介させていただいた 「“Show or hide updates“ トラブルシューター」を利用します。

KB3073930のトラブルシューティングツールで、Windows Updateをコントロールする

だいぶ前に、上記でもご紹介させていただきましたが、ツール自体はMicorosoftから提供されているもので、このツールをインストールした上で、"Hide updates" をクリックし、検出された該当のプログラムにチェックを入れて、次へをクリックし完了まで待ちます。

これでUpdateが非表示になり、Updateされなくなります。


今回のようなFlash Playerに伴う不具合は以前からもちょくちょくありましたが、Windows8.1/10の場合には、まだ回避するすべがある分ましなのかもしれませんが、勘弁してもらいたいですね...

ということで、今回のFlash Player Ver.20.0.0.267のトラブルを振り返って、整理してみました。


【2016/01/07更新】

screensaverをご利用の場合、Flash Playerを利用したscreensaverなども正常に動作しなくなります。
この場合にも、Flash Playerを、今回の、Ver.20.0.0.270 にUpdateすることで改善するはずです。

*** 当然ですが、こんなところも影響するんですね...


<参照>

"ソフト&サポートナビゲーター" や "ソフトインストーラ" が真っ白になってしまい、正常に動作しない !/1月1日
Flash Player Ver.20.0.0.267 の不具合について/1月2日
Internet Explorer および Microsoft Edge 上の Adobe Flash Player の脆弱性に対応する更新プログラム
更新プロ(KB3132372)をインストールしてから、RealPlayerが起動せず/MSコミュニティ
After install flash player for IE in the win10, Application that contains webbrowser will crash when starting loading flash.
KB3073930のトラブルシューティングツールで、Windows Updateをコントロールする
Windows 10: 問題を起こした更新プログラムやドライバーを Windows Update で一時的にインストールされないようにするツールの紹介
Windows 10 で Windows やドライバーの更新による再インストールを一時的に防止する方法

posted by クリック at 21:47| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | PC一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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