さてExcelを起動して入力規則を利用し、セルごとに、日本語入力のオン・オフを切り替えようと設定した時、"日本語入力" のタブが表示されないことがあります。まずは正しい状態をご覧ください。


上記の画面にあるように通常は、Excelのバージョンを問わず表示されます。
さてここで今回取り上げる表示されないケースです。
【事象の再現】
Excelの画面を開いたときに、きちんと日本語で表示されていると、普通は問題ないだろうな?と考えるかと思いますが、今回のExcelに限ったことではなく、Wordであっても、表示言語(画面の表示)と編集言語(実際に優先して利用する編集言語)を別々に設定できるようになっています。
1) ファイル>オプション と開いて、Excelのオプション画面を表示させます。そして、左ペインの "言語" をクリックします。

2) こちらの "編集言語の選択" のところの既定値が、上記のように日本語以外のもの(今回のケースでは英語)になっていると、以下のように、入力規則の画面を開いても、当然編集言語が英語なので日本語を使わないわけですから、"日本語入力" というタブは表示されません。

【設定の変更】
では設定を元に戻して、既定の言語を日本語に戻してみましょう。
1) まずは、ファイル>オプション とクリックして、Excelのオプションダイアログを表示させます。
2) 左ペインの言語を開いて、編集言語の選択画面より、日本語をクリックして、既定に設定します。

3) 編集言語の設定の変更は、再起動後に有効になるといったダイアログが表示されますので、"はい" をクリックします。

4) 既定の言語が変更されると、再起動を促されますので、"OK" をクリックして、再起動します。

これでExcelが再起動すれば、通常通りに入力規則を開いても、きちんと "日本語入力" タブが表示されるようになります。
今回の症状ですが、Excel2010/2013 でも、一緒です。

「Excel2013/Windows10 での例」
編集言語と表示言語の設定が異なること、そして編集言語が日本語以外になっている場合、画面表示は日本語になっていても、利用できない機能が出てくることがあること。
編集言語の既定値が、日本語じゃないわけですから、当然といえば当然なのかもしれませんが、注意したいですね。
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