昨日まで普通に使えていたWord2013やExcel2013などのアプリが、今日になって起動してみたら、タイトルバーに "非商用目的"、"ライセンスのない製品" と表示されしまうというケースがあります。
これは、Excel2013に限ったことではなく、Excel2013は問題ないのに、Word2013では表示されるとか、PowerPoint2013は問題ないのに、Excel2013では表示されるなど、その症状も様々。
さて実際にサポートの現場で、こうしたトラブルの傾向を見ていると、どうもWindows8/8.1で多発していることがなんとなく見えてきました。
Windows7などでご利用の方の場合には、定番の修復や再インストールということぐらいになるかもしれませんが、今回は、Windows 8 / 8.1をご利用のケースで、さらにはまだ経験はありませんが、Windows 10 あたりでも起こりうるのではないか?ということで、Windows 10 をご利用のユーザーの方も含めてこうした症状の対処法の一つとしてご紹介させていただきます。
TechNetブログなどを見ていると、"Office 2013 のインストール情報に問題が生じている可能性があります" と紹介されているだけ。もちろん利用環境によるわけですので、修復や再インストールというのは、定番の対処法なのかもしれません。ただし、この症状、要するに正しくインストール情報が読み込めていないということが要因のようです。
【対処法】
さてその対処法です。きわめて単純。"完全シャットダウン" をすることです。
完全シャットダウンのやり方は何通りかありますので、下記にもリンクを貼らせていただきましたマウスコンピューターさんのサポート情報などを参照していただくとして、ここでは、一つの方法として、"PC設定の変更" から行う方法をご説明いたします。
1) Windowsキー + I にて、設定チャームを表示します
2) 設定チャームの右下にある "PC設定の変更" をクリックします
3) "PC設定"の画面に移行したら、左ペインの "保守と管理" をクリックします
4) "保守と管理" の画面が以降後、左ペインの "回復" をクリックします
5) 右ペインの中から、"PCの起動をカスタマイズする" にある "今すぐ再起動する" をクリックします
6) "オプションの選択" 画面になりますので、"PCの電源を切る" をクリックします
これで一旦、完全にPCの電源が切れることになります。
この後、再度PCの電源を入れていただき、起動したところで、Word2013やExcel2013など、トラブルになっていたOfficeの各アプリを起動してみてください。
もっともこれで改善されない場合には、TechNetブログでもありますし、以前こちらのブログでも紹介したように、修復や再インストールをお試しいただくことになるかと思います。
Windows8以降のPCは、その起動を早く行うため、"高速スタートアップ" という機能が既定で有効になっています。
この高速スタートアップについての詳細は、今回も参照させていただいた@ITさんの記事をご参照ください。
当然、普段はこれが有効でも正常に動作しているはずですが、今回のようにOffice2013のアプリが、ある時から突然 "ライセンスのない製品" と表示されるという場合には、ぜひ試してみてください。
【Windows Liveメールが "開始しています" の状態で動かないケースにも有効】
これまでにも何度か取り上げているWindows Liveメールが起動しないのも、この一例です。
最近では、多くの場合、セーフモードで起動して、再起動すれば改善されることが多いので、こちらのブログでも、そうした対処法をご紹介しておりました。
・Windows Liveメールが "開始しています" の状態から全く進まない
"開始しています" としばらく続いて、あげく、"プログラムが正しくインストールされていません" とか、"メモリが不足している" などのエラーが出たりしますが、要するに、起動時に収集している情報が正しく読み込めずに開始できないということのようです。
ということで、まぁ "目の上のたんこぶ" のようにまで思う必要はないかと思いますが、こうした症状が発生した時には、この高速スタートアップが要因で正常に起動できていないこと疑ってみて、まずは、完全シャットダウン を試してみてください。
各種ハードウェア、各種デバイスが認識できないというケースであれば、当然この部分を疑う余地はあるんですが、今回のようにソフトの動作にも影響が及ぶことがあるんですね....。
・完全シャットダウンの方法 ( Windows8 )/マウスコンピューター
参考までに、今回 Windows 10 上でも起こりうるということで、Windows 10 も含めたわけですが、これは Windows 10 においても、この "高速スタートアップ" は既定で有効だからです。
とりあえず動作の不具合などがあった場合には、一度再起動してみる。
この再起動も、Windows7までであれば、単純に再起動しても、完全に電源が切れて、
POST処理 ⇒ OSの初期化 ⇒ ユーザー・セッション開始
といったブート処理が実施されるわけですが、
Windows 8以降の場合には、そうならないので、同じ再起動といっても、時に "完全シャットダウン" が必要な時があるというわけですね....。
何か?の時には、まずは再起動。ぜひお試しください。
<参照>
・エラー コード 0x80070005 または "ライセンスのない製品" という通知が表示される
・「Office ライセンス認証」 が表示され、その後 「新しい Office を準備しています」 画面から先に進まない
・第17回 素早い起動を可能にする「高速スタートアップ」/@IT
・Windows10の高速スタートアップって何?速いけど危ない?無効にする方法は?
・ コールドブート(通常の起動)を行う完全シャットダウンを実行する
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お客様で同様の症状が出ていて再インストールを覚悟しておりましたが
こちらの記事で見事解決出来ました
本当にありがとうございました
通りすがりですが、まずはご報告まで
問題が解決し、数日経っても大丈夫です。
ほんとうに助かりました。ありがとうございます。
dgsさん
コメントありがとうございます。
なにはともあれ、無事解決されてよかったです。
帰宅して、「Word(非商用目的)(ライセンスのない製品)」で検索、候補の4番目でしたが、環境がWindows8、Word2013とピッタリだったので、"完全シャットダウン"を実行。何と見事に解決しました。
感謝!感謝!です。本当にありがとうございました。
無事解決されてよかったですね。
仕事ができず困っていました。
すぐに解決でき、本当に助かりました!
ありがとうございます!