2015年07月16日

Word2016 for Mac での縦書き問題

これまで、Windows版の縦書き問題について触れてきましたが、Mac版についても確認してみました。

まず結果から言えば、Windows版と同様で、左右が逆転してしまいます。

複数ページ表示にすると以下の画像でお分かり頂けると思いますが、左に1ページ目が、右に2ページ目が配置される状態です。

20150715-1.jpg20150715-2.jpg
Word2011 for Mac の例
左:複数ページ表示    右:全画面フォーカスモード

通常、日本語の縦書きについては、右から左に読み進める形なのですが、複数ページ表示にしても、閲覧モード(Word2011の場合)にしてもおかしくなってしまいます。

20150715-3.jpg20150715-4.jpg
Word2016 for Mac の例

ただし、いいのか?悪いのか? Word2016 for Mac からは、全画面フォーカスモード(Windows版で言うところの閲覧モード)がない....ので、全画面フォーカスモードで見ることはないにしても、複数ページにしたときに左右が逆転してしまうのは相変わらずですね。

Mac版の場合、Windows版のように、アラビア語などの言語を追加して、右から左に流れるようにページ設定を変更する...というのは、これまで確認した限りでは、できないようなので、お手上げ?ってことでしょうか?

Windows版以上に、Mac版は、日本語の縦書き環境にはあまり向いていないようです....

さて話はそれますが、上記画像にもありますが、画面表示モードが、Word2016 for Macになって、いい意味ではシンプルに、言い方を変えれば、ちょっと物足りない?感じになってしまったようです。

Word2011
1) 下書き
2) Webレイアウト
3) アウトライン
4) 印刷レイアウト
5) ノートレイアウト
6) デザインレイアウト
7) 全画面フォーカス

とあったものが、

Word2016
1) 印刷レイアウト
2) Webレイアウト
3) アウトライン
4) 下書き

と減ってしまいました。
まぁ、必要最小限に収まった感じなのかもしれません。

先ほども触れましたが、Windows版で言う閲覧モードは、Word2011でいう、全画面フォーカスモードなわけですが、Word2016ではこれもなくなってしまいました。

とはいっても、Word2011がWord2016にバージョンアップしたことで、新たに加わった機能や改善された機能などもあります。この点もしっかり確認しておきたいですね。


【追加情報 2015/07/26】

その後、Office2016 for Macの既知の問題点についていくつか見ていたところ、アラビア語など右から左に読み進める言語("right-to-left (RTL) language support")について対応が遅れていることに触れているOffice Blogがありました。

RTL Languae Supportだけではなく、頻繁にOutlookがフリーズしてしまう件など、いろいろトラブルはあるようです。順次対応してUpdateにて提供されるようになると思いますが、何か?おかしい点が見つかったら都度ユーザーからフィードバックするってことも大事なのでぜひお気づきのものがあればフィードバックしてみてください。

Your top 10 questions about Office 2016 for Mac answered/Office Blogs

もっともこれが追加されたからと言って、日本語の縦書き環境でも応用できるかどうかはわかりません。

このブログでも何度もご紹介しておりますが、Windows版のWordでは編集言語にアラビア語を追加することで、ページレイアウトの詳細設定から、RTLの設定ができるようになり、これにより縦書きの場合に、今回のような不具合を回避する手段となりました。

Mac版のWordが、Windows版のような形で、回避する手段となるかどうかはわかりませんが、現在のように全くRTLをサポートしていない状態よりはちょっと進展はあるかもしれません。


<参照>
Word for Mac 2011 と Word 2016 for Mac の比較
Word 2016 for Mac のヘルプ

posted by クリック at 11:39| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | MAC版Office | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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