金融機関を語る偽装サイトが、手を変え品を変え登場しています。そしてそのきっかけになるのがメール。
利用している金融機関からと思われるメールを開いてリンクをクリック。画面に従って必要事項を入力してしまったがためにログインIDやパスワードが搾取されて、口座から現金が引き出されてしまうような被害は、意外と多いようです。
フィッシング対策協議会のホームページでも、ここ最近緊急情報として様々な金融機関のフィッシングサイトが登場しているという情報が取り上げられています。
・フィッシング対策協議会
金融機関などでも、利用者向けにセキュリティ対策として、フリーでフィッシング対策ソフトを配布していたりもしています。こちらについては、またの機会にご紹介いたします。
さて、Internet Explorerにも、こうしたフィッシング対策の機能があるのをご存知でしょうか?
今回ご紹介する、"Smart Screenフィルター" という機能がこれになります。今回はこちらについてご紹介いたします。
【Smart Screenってどんな機能?】
様々なところから報告されている情報を元に、フィッシング偽装サイトとマルウェアサイトに誤って接続する前に警告してくれる機能です。
もちろんこうしたサイトは日々増えていますし、内容も多様化しています。すべての情報があるわけではないので警告が出ないこともあります。
【有効・無効はどこで切り替えるの?】
1) ツール>インターネットオプション>詳細設定 と開いて、"設定" の中をスクロールすると、"セキュリティ" という項目のところに、"SmartScreenフィルター機能を有効にする" という項目がありますので、チェックを入れると、有効になります。
有効にして、確定すると、確認のダイアログが表示されますが、こちらはOKをクリックして閉じます。


2) あるいは、ツール>セーフティ とたどって、"SmartScreenフィルター機能を有効にする" をクリックすると有効になります。有効の場合には、"無効にする"
有効にするをクリックすると、"ブラウザをより安全にするために;SmartScreenフィルター機能のセットアップ" というダイアログが表示されますので、"SmartScreen フィルター機能を有効にする(推奨)" が選択されていることを確認し、OKをクリックします。


【実際にどんなふうに警告してくれるの?】
この後ご紹介する例は、私のところに届いたフィッシングメールをIEで開いた例です。
ちょっと見ても怪しいメールですし、メールをテキストで受け取るような設定にしているとこうしたHTMLメールは一目瞭然なんですが....

さてこれで該当リンクをクリックすると...

上記のように安全じゃないと警告してくれます。もちろんセキュリティ対策ソフトなどを導入しているとそちらでもブロックしてくれるかもしれませんね。
より安心してインターネットを楽しむ上でも、こうしたブラウザなどについているセキュリティ機能も、忘れずに、そして積極的に活用したいですね。
現在きちんと有効になっているか。今一度確認してみてはいかがでしょうか?
<参照>
・SmartScreen フィルター機能: FAQ
・SmartScreen フィルター: よく寄せられる質問
・Internet Explorer 11でSmartScreenフィルター機能を有効にする方法/NEC
・Internet Explorer 8/9/10/11 : SmartScreenフィルター機能の使用方法/EpsonDirect
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