この "游明朝" と "游ゴシック" というフォント、一体どんなものか?
今回、ご紹介させていただくことにしました。
【最初に導入されたのは、Windows8.1から】
今回標準フォントになった "游明朝" と "游ゴシック" の2つのフォント。実はWindows系のPCに導入されたのは、Windows10 や Office2016 になってからということではありません。Windows8.1 から導入されているフォントになります。

(Windows8.1/Word2013 での例)
・フォント 游ゴシック体、游明朝体を「OS X Mavericks」無料アップデートでゲット!



ただしこの段階では、まだOffice系アプリ上では標準フォントには変更がなく MS明朝、MSPゴシックでした。
これが今回、Office 2016 Preview版から、"游明朝"、"游ゴシック" の2つのフォントに変わりました。以下、Word2016Preview、Excel2016Preview、PowerPoint2016Previewの例です。



【MACでも導入されている】
今回のこの二つのフォント。話はそれますが、MACでもOS10.9のMavericksから導入されている書体です。Mavericks(OS10.9)にアップデートすれば導入されます。
ということで、MAC版のOffice Previewではどうなのか? 合わせて確認してみました。
ひとつ前の、Mavericksではありませんが、OS10.10のYosemiteにOffice Previewが導入されている環境です。


Office Previewでは、標準のフォントは、MS明朝、MSPゴシックのままでしたが、"游明朝" と "游ゴシック" の2つのフォントは導入済みで利用は可能でした。Font Bookにも追加されておりました。
ただし、残念ながら、Office 2011 では、Font Bookに導入されていても認識されないようです。
【どんなフォント?】
字游工房さんのHPによれば、"游明朝体ファミリー" というフォントは、"時代小説も組める明朝体" をテーマにデザインされたフォントとのことです。また、"游ゴシック体ファミリー" については、"游明朝体と一緒に使うことを想定して開発された、スタンダードな角ゴシック体ファミリー" とのことです。
もちろん同じフォントファミリーとは言え、MacとWindows、それぞれに標準で搭載されているフォントどうしでも、さらには字游工房さんが販売しているフォントなどでもその種類などにおいて違いもありますが、こういった趣旨のフォントに変わってきたということですね。
Windows10では、画面表示用に、"Yu Gothic UI"というフォントが利用されるようになりました。これも、"游ゴシック" ファミリーなフォント。
なお当然ですが、Windows10 Insider Preview にも、今回ご紹介したこの2つのフォントは、デフォルトで導入されております。



見やすいフォント、読みやすいフォント。そして、より美しいフォントへ、少しずつ変わりつつあるんですね。
<参照>
・游明朝体ファミリー/字游工房
・OS X MavericksとWindows 8.1にプロフェッショナル用書体の游ゴシック体と游明朝体が標準搭載
・Windows10TPで進化するアイコンと新フォントYu Gothic UIとは?/週アス Plus
・Webデザイナーも要注目。Windows 8.1をインストールしてみた!
・Office の各バージョンに付属するフォント/Office2000-2007
・Office でインストールされるフォント/Office97-2003
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