2015年05月15日

Office 2016 Preview版が Error Code: 30088-1028(0) と表示されインストールできない

Office2016 Prevew をインストールしようとしても、"Client update needed. We are sorry, but we could not complete the installation. Please try again later." "Error Code: 30088-1028(0)" と表示されインストールできないケースがありました。(以下、エラーダイアログ参照)

20150514-5.jpg

今回、私の場合には、以下の2パターンで今回のエラーに遭遇いたしました。

(A) Officeが全くインストールされていない環境に、Office2016 Previewをインストール
----> こちらは、インストールを開始して、ダウンロードが50%ぐらいになったところで、時間がなくて一旦中断し終了。後日インストールするため、再度インストールを最初から試みたケース。

(B) Office2010がインストールされている環境に、Office2016 Previewをインストール
----> インストールが一度正常に完了。その後、削除過程を検証するため、プログラムのアンインストールにて、削除。そしてその後再度インストールを試みたケース。

このケースで、2度とも同様のエラーでインストールができないという状況でした。

(B) の方では、漠然と何かしらファイルやレジストリにキーが残っているためにうまくインストールができないんだろう?ということで、結果的には、一度システムの復元をかけて、インストール前の状況に戻してから再度インストールしなおしたところ、正常にインストールも完了しました。

ですが、ちょっと安易かな?と...せっかくの機会なので、一応その対処法について探ってみました。

調べてみるとこのエラー、アメリカの Microsoft Community にも、Office365 Communityにも、さらにはOffice2016 Public Preview版を告知しているOffice Blogにも投稿されているぐらい結構でているものでした。

Office 2016 Public Preview now available

"Error code 30088-1028 (0) Office 2013 Office 2016 Office 365"(Microsoft support for Office error code)
のところでも対処法は紹介されていましたが、これで解決に至ったという決定的な例はなく、今一つ決め手に欠けているようです。

さてこのエラーが表示されて、真っ先に試したのは、エラーダイアログにある、"Go online for additional help" をクリックすること。
Office365/2013をアンインストールするためのFix Itのページにリンクされていましたが、今回、自分の環境では、もともとOffice2013が入っていない環境にOffice2016Previewのインストールを試していたこと、さらにインストールがまともにできない状態だったことということもあってか、(A) と (B) のいずれのケースとも、Fix Itでは "削除できるものがありません" となって全く効果はありませんでした。

Office2013を削除して、Office2016を入れてみたという方は何かしら効果があるのかもしれませんが、MicrosoftのOffice系ソフトが全く入っていない場合、さらに Office2010などMSIベースのOfficeがインストールされている環境下では効果はないようです。

【USのOffice365のコミュニティで紹介されていた対処法】

さて、それならどう対処したらいいのか? 以下が、今回参照させていただいたUSのOffice365のコミュニティの中で、JosephMascarello氏の回答のところに紹介されていた内容です。

"I uninstalled office using the clean up tool, deleted the folder ClickToRun (C:¥Program Files¥Common Files¥microsoft shared¥ClickToRun) and manually deleted the office entry on regedit (HKEY_LOCAL_MACHINE / SOFTWARE / Microsoft / Office). Now I'm able to run the installer again, I'll wait untill it finish and come back here to tell if it really worked." (フォーラムより引用)

ということで、手動で、ClickToRunのフォルダと、レジストリを削除することで改善ができたという例がありました。今のところ実際にこれで解決に至っている人もいるようで、唯一の解決手段かな?ということで、実際に試してみましたので、ご紹介させていただきます。

まずは、JosephMascarello氏の回答のところにありましたが、
もう一度手順を追ってみましょう。

1) Clean up Tool(Office365/2013の削除するためのFix It)にて削除
2) 手動で、ClickToRun (C:¥Program Files¥Common Files¥microsoft shared¥ClickToRun)フォルダを削除
3) HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Microsoft とひらいて、Office の項目を削除

そして改めて再インストールを試みてうまくいっているようです。

Office2013の入っている環境で、他のOffice製品が入っていないのであれば、Clean up toolで削除してしまえば、基本的にClickToRunフォルダも、Office系のレジストリも不要なことになりますから、この方法も試せそうです。

実際に以下のサイト(中国語)でも同様の方法で削除について紹介されておりました。
How to install Office 2016 Preview–Part.2 & Error Code:30088-1028 (0)

ただし今回の私のケースのように、Office2010が入っている環境に、Office2016を入れようとして同様のエラーになっているケースの場合には、ClickToRunフォルダはともかく、Officeのレジストリ毎ごっそり削除することはできない上、さらに、16.0とかClickToRunなど一部削除したからといって正常にインストールができるとは限らないので、難しいところです。

さてここからが実際に試したケースです。

Officeが全く入っていない環境で試した (A) のケースの場合には有効なのか?

Office製品がインストールされていない環境で、今回Office 2016 Preview をインストールしかけて途中で中止してしまい、以降同様のエラーでインストールすらできなかったPCで、今回ご紹介させていただきました。

1) Fix Itによる削除:
  何も削除対象がないとなって削除できるものはありませんでした。とりあえず終了して次の工程へ。
2) ClickToRunフォルダの削除:
  これは普通に右クリックして削除で特に問題なく削除が完了。
3) レジストリキーの削除:
  一部のキーは削除できませんでしたが、Officeフォルダ以下のほとんどのキーは削除されました。
4) この状態で一旦、PCを再起動。
5) 再起動後、Office2016 Previewのダウンロード&インストール。その後は、正常にインストールが完了、各アプリとも認証を済ませて利用可能になりました。

ということで、(A)のケースであれば今回の方法が利用できることを確認いたしました。ただし、あくまでこの方法を試されるのであれば、
Office2016をインストールするにあたって、その他のOffice製品が削除されてある場合に限られるということを念頭に置いて試していただく必要があるかと思いますので、ご注意ください。

こちらのエラーについて、また何かご紹介できる様な対処法が見つかればご紹介させていただきます。


<参照>
Client update needed. EC: 30088-1028 (0)/Office 365 Community

Error code 30088-1028 (0) Office 2013 Office 2016 Office 365

Office 365/2013 Code 0-# and Code 300##-##
posted by クリック at 11:58| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | その他Office製品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック