ただしこれも、CRTモニタの時代までのお話。CRTモニタの頃に言われていた "画面の焼き付き" といったことは、液晶のモニターでは起こりません。ただし、長時間同じ画面をつけたままにすると、一時的に焼き付いたような感じになります。これは、"ゴーストイメージ" といって、焼き付きとは異なり、液晶パネルの帯電によるものなので、電源を切ったり、色の変化の大きい画像を映したりすることで元に戻すことができます。
WindowsなどのOperating System(OS)にはスクリーンセーバーの機能はまだ搭載されていますが、上記で説明したようなことから、現在多く普及している液晶モニターにおいては、"焼き付け防止" という機能としての役割はほとんど意味がありません。
むしろ、スクリーンセーバーが動作することで、バックライトが活動し続ける(点滅し続ける)ことになるので、液晶画面的には寿命を早めることになり、あまりいいことではありません。ですから、不要な時には電源を切る方が節電にもなるし、効果的な使い方なのかもしれませんね。
ただし、セキュリティという観点からすれば、スクリーンセーバーを解除した際に、ログオン画面に戻すことで、パスワードでロックをかけたりすることもできるので、個人情報保護という点で有効な使い方ではあるかとも思います。
もっとも、Windowsキー + L でロックをかけることはできるので、あえてスクリーンセーバーに頼らなくてもいいといえばそれまでですが....
・Windows 7でスクリーンセーバーにパスワードを設定する方法/NEC
・Windows 8 / 8.1でスクリーンセーバーにパスワードを設定する方法/NEC
スクリーンセーバーを使うにしても、使わないにしても、"焼き付け防止" の効果があると思っていた場合には、従来とは考え方を変えた方がいいかもしれませんね。
さてこうしたスクリーンセーバー、現在もいろんなところで無償・有償で配布されています。画面の焼き付け防止という役割はしなくても、ちょっと席を離れた時に他人にPCをいじられたくない、見られなくないといったプライバシー保護のために、お気に入りのものを取り入れてみる...
これもPCを利用する上での楽しみの一つかもしれませんね。BingやGoogleなどの検索サービスを利用して、"スクリーンセーバー" というキーワードで検索してみると、まだまだ各企業、公共団体などから無償で配布されているものもかなりあります。
おしゃれなデザインのものもあれば、風景や乗り物など様々なものがありますので、壁紙などと同様にお好みのものを探してみてもいいかもしれません。
・無料で使えるオシャレスクリーンセーバー/Naver
<参照>
・焼き付き/ウィキペディア
・液晶モニタにスクリーンセイバーをかけても意味がないのですか?
・スクリーンセーバー/Wikipedia
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