まずは以下の画像をご覧ください。一見普通のWord文書。これは、テンプレートからFAX送付状を呼び出して開いたものです。"互換モード" とはありますが、あくまでも、DOCデータのテンプレートだから、Word2010で開くと、"互換モード" と表示されているにすぎません。


さてこの文書。印刷プレビューで見てみると....それが隣の画像。プレビューには何も表示されません。当然印刷をしても真っ白....


何かの設定がされているのが要因でこうなってしまうわけですから、たとえば、Ctrl+A ですべて選択して、書式のクリアをすれば、書式がクリアされてプレビュー表示もされ印刷もできるようになりますが、せっかくの書式を再度設定しなおさないといけない。
それよりもまたこんな事態になった時にどう対処するといいのかを確認しておく必要がありますよね。
ポイントは、2つ。
1) 編集記号の表示/非表示の切り替え と 隠し文字 の設定による場合
ホームタブの、段落のところをご覧いただくとお分かり頂けると思いますが、現在は、編集記号が表示されている状態です。ですので、文書内にも段落記号が表示されています。

ということは、本来なら表示されないものも表示されているわけですから、これを解除して非表示にしてみます。

きれいになくなってしまいましたね。文字が消えてしまいました。
段落記号を非表示にした際に文字が隠れてしまうということは、フォントに対して何らかの書式が設定されているということになります。
で、フォントの設定画面を出してみると.....

お分かり頂けますか? "隠し文字" が ONになっています。
つまりこの文書、いろいろいじっているうちに文書全体に隠し文字の設定がされてしまったのが原因で印刷ができなかったというわけです。
ということで、一旦ホームタブに戻って、
Ctrl+A で文書全体を選択し、フォントの設定から "隠し文字" の属性を OFF にする。

これで印刷できるようになったわけですが、どうしてこうなるのか?一番可能性として考えられるのは、ショートカットキー。
隠し文字のON/OFF は、
Ctrl + Shift + H
にて行えます。気づかないうちに文書全体が選択されている状態で、この3つのキーを押してしまったっていう可能性あたりもあるのかもしれません? もちろんフォントの設定を開いてどことなくクリックしているうちに....と言うこともあるかもしれませんね。
2) Wordのオプションダイアログで、隠し文字を表示する設定になっている場合
以下の例だと編集記号は非表示になっていますが、やはり印刷しようとすると真っ白のケース。ただしこれも "隠し文字" が設定されているケースです。

こちらの場合には "Wordのオプション" ダイアログを開くとお分かり頂けると思います。

表示の中の、"常に画面に表示する編集記号" のところの、"隠し文字" が ON になっていますね。
この場合だと編集記号を非表示にしても、隠し文字は隠れません。なので、文字がきちんと出ているのに、印刷ができない...ってなるわけですね。
いずれのケースも、"隠し文字" がキーワード。
こんな事態に遭遇したら、"隠し文字" 属性を一度ご確認になってみてください。
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