2007年04月22日

Microsoft Outlookを複数ユーザーで使用する Part2

以前にも取り上げましたが、Microsoft Office Outlookの場合、Outlook Express(以下、OEと略)のようなユーザーの切り替えとプロファイルの選択画面いった形での切り替えの機能がありません。複数ユーザーで、ユーザーごとの設定で利用する場合、プロファイルを新規に作成して、ユーザーではなく、プロファイルを切り替えるといった形で行います。

さてここで問題。OEは、ユーザーを作成する際に、パスワードの設定が可能になっています。パスワードを設定すると、ユーザーの切り替えの際にユーザーを選択した後、パスワードを入力しないと、そのユーザーでのログインができない仕組みになっています。これに対してOffice Outlookでは、プロファイルを作成する際にパスワードの設定といった項目がありません。ではOutlookではパスワードによる保護は不可能なのか? 

いいえ、Outlookでは参照先になる個別の個人データフォルダへのアクセスにパスワード保護をかけることで、プロファイルを切り替えて起動し、データの読み込みに行く際にパスワードの入力を促すような形になります。

ということで今回はこの設定方法をご案内。画像では、Outlook2007ですが、基本的にはOutlook2002や、Outlook2003でも操作手順は一緒です。

<プロファイルの作成>
1)スタート>コントロールパネル>メール あるいは スタート>コントロールパネル>ユーザーアカウントと家族のための安全設定>メール と開きます
2)メール設定の画面が出たら、"プロファイル"のところの"プロファイルの表示"をクリック
3)"このコンピュータにセットアップされたプロファイル"のところに通常は"Outlook"(初期値)のものだけ。ここで、"追加"をクリックしてプロファイルを作成します
4)プロファイルが作成できたら、"Microsoft Office Outlookの起動時に使用するプロファイル"のところを、"使用するプロファイルを選択する"に変更しOKをクリック

*この後新規に作成したプロファイルのほうにアカウントを設定していくようなウィザードが起動しますが、そのままアカウントを設定してしまいましょう。

<パスワードの設定>
データファイルの保存場所を表示させるさてここからが本題。パスワードの設定です。
1)Outlookを起動。パスワードを設定するプロファイルを選択してOKでログオンします
2)ツール>オプション>メールセットアップタブ>"データファイル"のところの"データファイル"をクリックして開きます
個人フォルダへのパスワードの設定3)データファイルタブをさらに開き、"個人用フォルダ"などとある項目をダブルクリックするか、選択してから、"設定"をクリックして"個人用フォルダ"ダイアログを開きます
4)"パスワードの変更"をクリック。初めての設定であればパスワパスワードの設定 パスワードを設定ードは初期の状態では設定されていないはずなので、"使用中のパスワード"は空欄のまま。"新しいパスワード"と"パスワードの確認"にパスワードを決めて入力。"パスワードをパスワード一覧に保存"にはチェックは入れません。そしてOKで閉じていきます。

プロファイル選択後、パスワード入力画面がでますこれでパスワードの設定が完了。Outlook起動時にプロファイルを選択するとパスワードの入力を促す画面が出てくるはずです。

 
 


posted by クリック at 19:20| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | Microsoft Outlook/New Outlook | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
PWの設定方法は上記のとおりですが、逆にこのパスワードを忘れてしまった場合...
便利なツールがありました。

PstPassword v1.02
http://cowscorpion.com/Security/PstPassword.html

困ったときには試す価値はありそうですね。
Posted by クリック at 2008年04月13日 22:58
その他、パスワードリカバリーツール

http://cowscorpion.com/Software/PasswordRecovery.html

*いろいろありますが、あくまでもご自身のために...
Posted by クリック at 2008年04月13日 23:03
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