今更言及することでもないと思いますが、スリープと休止の違いは、以下の通りです。
スリープ:省電力状態。作業内容や設定をメモリに保存し、電力は少量使用しており、PCの電源が完全に切れるわけではありません。以下のMSの説明にもありますが、"DVD プレーヤーを一時停止させることに似ています"な感じの状態。
フリーズなどで強制終了せざるを得なかったり、突然の停電などで電源が切れたりすると、メモリに一時保存されているデータはなくなってしまいます。
休止:"ノート PC 用に設計された省電力の状態"。作業中の内容などは一時的にハードに保存し、PCの電源をオフにします。
詳細は以下のMSのFAQなどをご参照ください。
これに加えて最近では、"ハイブリッドスリープ" なるものも登場しました。
ハイブリッドスリープ:"主としてデスクトップ コンピューター用に設計されています" とのことで、上記の "スリープ+休止" のようなパターンです。
さて本題はここから。Windows8の起動が速いことはすでに皆さんも体感済みの方も多いかと思います。
何故早いのか? 最近Webのいろんなところで、記事が取り上げられているので、詳細はそちらを参考にして頂ければと思います。
この中の一つの要素として、今回取り上げた "高速スタートアップ" があります。ちょうどハイブリッドスリープのように、従来の起動時に行われていたドライバーの読込などの動作が省略され、前回のシャットダウンの時に保存された休止状態のファイルからシステムを読み込んで高速に起動できるようになっています。
でもまだまだこれが有効になっていることで、デバイスドライバの起動時に上手く初期化ができずに、一部のハードウェアが正常に動作しないなどのトラブルが発生するのも事実です。一部のメーカーでは、Windows8搭載のPCでありながら、ここをオフにするように説明しているところもあったりします。
そんな場合には、一度、この "高速スタートアップ" を無効にして状況が改善されるかどうか確認してみる必要があります。やり方は以下のサイトをご参照ください。
・高速スタートアップを無効にして、完全にシャットダウンする方法 ( Windows8 )/マウスコンピューター
さらに、マルチブート(Windows7とWindows8などを別々のパーティッションに入れて、PC起動時に必要な方を選択するなど)環境でご使用の場合、
・Windows 8のシャットダウンは電源を切るではない?!
参照させて頂いた上記サイトにもありますが、Windows8を起動した後に、Windows7やVistaなど別のパーティッションに入っているOSを起動すると、CHKDSKが実行されることもあるようです。
こんな場合には高速スタートアップを無効にしておくか、Windows8のシャットダウンの際には、シフトキーを押しながら、再起動をクリックして、オプションメニューから "PCの電源を切る" にて、シャットダウンする必要があるわけですね。
<参照>
・スリープと休止状態: よく寄せられる質問(Windows7)
・Windows 7 または Windows Vista のシャットダウン、スリープ、休止状態ってどう違うの?
・(1)「起動が速い」は本当か?Windows 8の素朴な疑問10
・Windows 8を覚醒させるUEFIチューニング〜電源オンから5秒以内に起動するPCを実現する
・Windows 8 でお届けする高速な起動
・これまでになく高速に起動する PC を設計する
・素早い起動を可能にする「高速スタートアップ」