Office2013になって、WordもExcelも様々な新機能が追加されています。
今回は、Wordのそうした新機能の中でPDFの編集機能について取り上げてみました。
Word2007からは、以下の様なアドインを追加することで、PDF形式に書き出す機能が追加されておりましたが、この逆になるPDFファイルを編集する機能はありませんでした。
・2007 Microsoft Office プログラム用 Microsoft PDF/XPS 保存アドイン
そして今回、Word2013になって、PDFファイルをWord形式に変換して読み込む機能(PDFリフロー機能)が追加されたました。
PDFファイルをワープロで編集するなんて、そんなケースはそうそうないだろう? と思われる方も多いかもしれませんが、意外とサポートの仕事をしていると、このご相談も多かったりします。
でも今までなら、テキストをコピーしてWordに貼り付けてとか、専用のPDF編集ソフトを購入しないと難しですよといった案内に終始していました。こうしたことが標準機能でまかなえる様になったのは便利なことですね。
編集できるメリットとしては...
・過去に作成して配布用にPDF化した文書データの再利用が可能になる
・各種申請フォームなどPDFで配布されているデータを直接読み込んで、入力が可能になる
など
いくつか確認した限りでは、PDF化される前の元データが画像だったりする場合には、Wordで開いてもあくまでも画像データが張り付いた状態で表示されるようです。
・テキスト表組の文書--->PDF化----> Wordで再編集:
通常のテキストと表組で表示されました。
・同じものをJPEG画像化して、Wordに貼り付けたもの---> PDF化---> Wordで再編集:
あくまでも、Word文書に画像が貼りついた形で再現されます。つまり自動的に表組やテキストを認識してテキスト化してくれるものではありませんでした。
具体的な操作方法ですが、
1) Wordを起動します
2) ファイル>開く として、PDFファイルの場所を指定
3) データを選択して開きます

4) 上記のような"PDFから編集可能なWord文書に変換します〜"といったダイアログが表示されます
5) OKをクリックするとWordが起動して表示されます

6) ただし、保護されたビューで表示されますので、右上の、"編集を有効にする"をクリックします

さてこの機能、やはり今回のWord2013から追加された新機能でもあるせいか?
やはり多少不安定な部分もあります。
今後バージョンが進むにつれて改善していくものと思いますが、何でも問題なく開ける訳でもなく、実際の所、画像データが多かったりするとレイアウトが崩れてしまったり、あるいは開こうとしても"問題が発生しました"となって開けないこともあるようです。
もっとも、今回のこの機能。MicrosoftのTechnet Blogによれば、"レイアウトの再現度が多少下がったとしても PDF ファイルを Word ファイルと同様に扱える編集可能な状態に戻すこと"(2012/7/30のWordTeamのTechNet Blogより引用)にポイントを置いているようなので、そういった面では、その目的は十分に達成されているのかな?といった感じですね。
<参照>
・ワード 2007 やエクセル 2007 のファイルを PDF 形式に変換するには?
・Word 2013 の新機能
・Word 2013 のお知らせ
・Office 2013 の新機能
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