2012年07月10日

文字コード規格 "JIS X 0213:2004"(通称:JIS2004) とWindows8

以前このブログでは、"辻"という文字がおかしい というタイトルで、"辻" という文字の表示が変わったことについて取り上げました。

"辻"という文字がおかしい/パソコンのツボ

通称 JIS2004 という文字コード規格が、WindowsVista以降に導入されたために、こうした表示になるようになりました。WindowsXPであっても、更新プログラムで提供されている、"MS ゴシック & MS 明朝 JIS2004 対応フォント (KB927489)" が導入されていれば同様の表示になります。
ではそれまでの文字規格コードはどんなものだったのか?というと、1990年に導入された "JIS X 0208:1990"(通称:JIS90)というものでした。

さて細かい規格は別として、WindowsVista以降ということは、Windows7でもJIS2004が採用されてますので、"辻" という文字を例にとれば、Windows7でも当然シンニョウに点が二つついたやつが表示されます。
ただし、どうしてもJIS90で使いたいという方向けに、以下のようにJIS90用のフォントも用意はされています。

Windows Vista、Windows Server 2008、Windows 7 および Windows Server 2008 R2 で旧 JIS90 文字セットを使用する方法

ただし、このフォントの提供もWindows7で最後。なら、発売を控えた今度登場するWindows8ではどうなるのか?

実は今回参照させていただいた、"窓のくすり箱"さんのブログや"しろもじメモランダム"さんのブログによると、IVS(Ideographic Variation Sequence)が変換候補から選択できるようになっているそうです。
で、さっそく実際に試してみました....
20120710-1.jpg
1) Microsoft IMEのプロパティを開来ます
20120710-2.jpg
2) 詳細設定>変換タブにある詳細設定を開きます
20120710-3.jpg
3) "変換文字制限" のところの設定が、デフォルトでは、"IVS(Ideographic Variation Sequence)を含む文字を制限する" になってますので、こちらを "変換文字制限をしない" に変更します
4) 実際にメモ帳で入力してみるとこの通り。変換候補には混在して表示されるようになります
20120710-4.jpg

はたしてこれが必要なのか?は別として、Windows7までで提供が終わっているとはいえ、Windows8(RP版)ではこんな感じで表示させることも可能なようです。


<参照>
どうする? 企業情報システムの「JIS X 0213:2004」対応/ITpro
日本の文字コード/CyberLibrarian
Windows 7 および Windows Server 2008 R2 向け JIS90 互換 MS ゴシック・明朝フォントパッケージについて
マイクロソフト、JIS90互換フォントの提供はWindows 7で最後
Microsoft Windows 8/ウィキペディア
Windows 8 Consumer Preview のIMEにおけるIVS対応/しろもじメモランダム
[Win8]IVSを利用した文字を変換候補に表示させない方法/窓のくすり箱
漢字1文字が最大8バイト、Unicodeの「IVS」とは?/ITpro
posted by クリック at 23:08| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | Windows8/RT8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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