"誤ってファイルを上書きしてしまった、あるいはファイルを削除してしまった" そんな時に利用できるのがファイルの復元機能。
すでに以前にも取り上げたことがあるのでご存知の方も多いと思いますが、WindowsVistaのBusiness以上のバージョン、Windows7のHomePremium以上のバージョンであれば、この機能が利用できます。
フォルダ内のデータを誤って削除した場合など、フォルダを以前の状態に戻すことができますから、データを削除する前の状態に復元ができるわけですね。もちろんファイル個別についても、誤って上書き保存した場合にも、ファイル個別に以前のバージョンに戻せますので、上書きされる前の状態に復元されるわけです。
またちょっと特殊な例ですが、WindowsServer2003のもとで起動しているWindowsXPなどの場合には、"Windows Server 2003 以外のオペレーティング システムが動作しているクライアント コンピュータから Windows Server 2003 のシャドウ コピーにアクセスできます" とHPの説明にもあるように、シャドーコピークライアントを導入すると、WindowsServer2003上のシャドーコピーにアクセスすることも可能になるようです。
ただしこのシャドーコピーという機能。"システム保護" が有効になっていないと利用できません。
仮にシステム保護が有効になっていない状況で、以前のバージョンを確認しようとしてもすぐにありませんという表示になってしまいます。
さてこれ以外に何かないか?
これも以前に取り上げましたが、Office2010からは、バックアップの機能がついてますので、Office2010ご利用であれば、WordやExcelなどのデータは復元が可能です。
ファイル>情報>バージョン と開いて、バージョンの管理から"保存されていない文書の回復" たどると保存しそこなったファイルを復元できます。
この復元されていない文書の回復は、WordやExcelの自動保存の機能により保存されるもので、Windows7の場合には以下のフォルダに保存されます。Windowsのシステム保護の機能同様、自動保存が有効になっていないとせっかくのこの機能も意味がありません。
C:\Users\(ログインユーザー名)\AppData\Local\Microsoft\Office\UnsavedFiles
ファイルを削除してしまった、あるいは間違えて上書き保存してしまった...という方の復旧方法。ぜひ頭の片隅にでも置いておいてください。
<以前の記事>
・シャドーコピー/Windows7ではHomePremiumでも利用可能
・バージョンの管理
<参照>
・シャドウ・コピーによるバックアップ
・Windows Vista の機能
・シャドウコピーで削除したファイルを復元するには
・Windows 7 のシステムの復元の設定(システムの保護)
・シャドウ コピー クライアント : Windows Server 2003 のシャドウ コピーにアクセスする
・Office 2010 で未保存のバージョンを回復する
・Office ファイルを自動的に保存および回復する
【関連する記事】
- 【解決】KB4534310 の影響で、Windows 7で壁紙の設定がおかしくな..
- KB4534310 の影響で、Windows 7で壁紙の設定がおかしくなる Pa..
- KB4534310 の影響で、Windows 7で壁紙の設定がおかしくなる
- Windows 7 サポート終了
- タスクマネージャーに "閉じる" ボタンがない
- Windows 10 への移行を促すメッセージが表示される
- KB4074598 によって、ICカードリーダーが認識しない
- KB4074598 が原因で、Qosmio AV CenterでTVが視聴できな..
- Tablet PC入力パネル というツールが消えない
- "Windowsセキュリティセンターサービスを開始できません" と表示される