ではまず、この "Microsoft Office Document Image" ってなに?って言う簡単な説明から。詳細は以下のサイトをご参照下さい。
・Microsoft Office Document Imaging について
簡単に言えば、Officeで作成されたデータを、イメージデータに変換するプログラムで、これを利用することで、文書データなどをTIFF形式とMDI形式のイメージファイルとして出力が可能になります。
操作も簡単で、印刷するときに、出力先のプリンター名を、普段使っているプリンターから、"Microsoft Office Document Image Writer" へ変更するだけ。一応出力の際にプロパティを表示させて、MDI形式にするか? TIFF(モノクロ)形式にするか? 選択します。そして、印刷をクリックするとファイルの保存先を聞いてくるので、保存先を指定して、ファイル名を入力するだけ。
ただし、カラーのTIFFとして保存する場合には、一端MDI形式に出力した上で、一端ビューワーで開いて、名前をつけて保存にて、保存し直す際に、TIFF形式に変更して保存し直さないといけません。
さてこの機能。ある意味ではOfficeドキュメントをイメージ化するのに便利なツールではありましたが、残念ながらOffice2010からは搭載されなくなってしまいました。
がみなさん。ご安心下さい。実はこの機能無料で追加することが可能なんですね。無償で配布されている、SharePointDesigner2007をダウロードしてインストール。インストールの際に、"今すぐインストール" ではなく "ユーザー設定" をクリックするインストールするコンポーネントが選択できますので、とりあえず、"Microsoft Office Document Imaging" のみ "マイコンピューターからすべて実行" にして進みます。
Officeツールの下に、Microsoft Office SharePoint Designer、Officeツール、Office共有機能 と3つの大きな項目が表示されるので、一旦 すべて "インストールしない" とします。
続いて、Officeツールの +マークをクリックして、その中にある、"Microsoft Office Document Imaging" のところのみを "マイコンピューターからすべて実行" とした上で、画面右下にある "今すぐインストール" をクリックして実行します。
こうすることで、プリンターに、"Microsoft Office Document Imaging" が追加されます。
・SharePointDesigner2007のダウンロード先
使い方は今までと一緒。WordやExcelで作成されたドキュメントを、TIFFなどのイメージデータの出力。あとは必要であればJPEGなどにペイントでも変換が可能になります。
カラーのTIFFデータとして保存する場合には...
1) ファイルの印刷にて、"Microsoft Office Document Imaging" を指定し、プロパティから詳細設定を開いて、出力形式を "MDI:圧縮ドキュメント形式" に変更
2) 印刷が終わると Microsoft Office Document Imaging が起動し、イメージ出力されたデータが画面上に表示されます
3) これをさらに、ファイル>名前をつけて保存 にて、ファイルの種類をTIFF形式に変更し保存します
ここで注意が必要ですが、イメージ出力されたファイルが複数ページにわたる場合、"Microsoft Office Document Imaging" では、正常に複数ページのイメージとして表示されますが、ペイントなどの画像編集ソフトでは、トップページのみしか表示されませんので、JPEGなどにさらに加工してご利用になる場合には、Microsoft Office Document Image Writerで印刷する際にページを指定してファイルを分割して、1ページずつ出力する必要があります。
<参照>
Microsoft Office 2010 で使用する MODI のインストール