受信はできる、そしてインターネットでのWeb閲覧もできる。なのにメールが送れない。原因は様々ですが、こうした例最近ちょくちょく聞くことがあります。この場合まずはあわてず状況確認から。
1)エラーメッセージの確認
メッセージを作成して、いざ送信を使用として直ぐにエラーが表示されるケース。この場合回線が繋がっていても、送信にまで至っていないケースが多いようです。エラーの内容を確認しましょう。ただし表示されるエラーメッセージは、ソフトによって様々。ご利用のメールソフトの名前と、エラー番号などをキーワードに、Googleなどで検索してみるのも一案です。
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アットメール(@メール)のエラー番号の一覧と対処法
2)セキュリティソフトとの関連
上記のエラーにも関連してきますが、セキュリティソフトを導入してから送信できなくなったというケースも結構聞く話です。一度あくまでも一時的にセキュリティソフトを停止してみて、送信できるか確認してみましょう。
以前ダイヤルアップの回線の時にはちょくちょく、Nortonの発信メールスキャン(送信メールのチェック機能)が原因で送信できずにエラーになることがありました。これは恐らくNortonだけに限らず、こうしたセキュリティソフトでは、何らか関わってくる部分ですので、あくまでも一時的にですが、はずしてチェックしてみる必要はあります。
次のケースとしては、送信はいったん完了になるものの、エラーで戻ってきてしまって相手に送れないケース。メールアドレスの入力間違えは、問題外。この辺はしっかり確認しておいてくださいね。
1)返信で送ると、エラーになってしまうケース
これは、そのメールを送ってきてくれた相手のメールソフトの設定に誤りがあるケースがあります。返信で送るときだけエラーになるかどうか、一度相手の方のメールアドレスを直接宛先欄に入力してみて、確認してみてください。これで問題なく送れるようであれば、その方にはきちんとメールソフトの設定を見直すように言っておいてあげましょう。きっと他の方も同様のエラーで送れないというエラーで困っている方もいらっしゃるはずですからね。
2)エラーメッセージの内容を確認する
エラーで戻ってくる場合でもエラーメッセージが必ずあります。"Mailer-Daemon"とか"Mail Delivery Subsystem"なんて言うエラーメールが戻ってくることがありますが、このエラーメール。英文で来るもんで、"よくわからない"と見過ごしがちですが、その英文の内容によって対処方法が変わってきますのでご注意ください。このMailer-Daemonは、電子メールの配信システムのことで、そのシステムから何らかの事情があってメールが届かなかったときに戻ってくるエラーメッセージです。その際には、送ったメールも一緒に戻ってきます。
Mailer-Daemonからのエラーメッセージ例
相手先のメールアドレスが間違えていたりすると以下のような英文のエラーメールが戻ってきます。
*******************************************
Hi. This is the qmail-send program at <メールサーバー名>.
I'm afraid I wasn't able to deliver your message to the following addresses.
This is a permanent error; I've given up. Sorry it didn't work out.
<相手先のメールアドレス>:
Sorry, no mailbox here by that name. (#5.1.1)
********************************************
海外などへの送信でエラーになるケース
*********************************************
This is the qmail-send program at <メールサーバー名>.
I'm afraid I wasn't able to deliver your message to the following addresses.
This is a permanent error, I've given up. Sorry it didn't work out.
<*****@*****.com>:
Remote host said:
Giving up on
**********************************************
後者、実はこうしたエラーになるケース。最近増えてきているようです。先日も新聞にちらっととりあげられていましたが、いわゆる迷惑メールを排除するシステムに、ご利用のプロバイダーのメールサーバーのIPアドレスが登録されてしまって、メールの中継を拒否されてしまうケースです。特定のIPアドレスを拒否するケースが多いようですが、中には上2桁までで、それ以下の部分をすべて指定して登録されてしまうところもあるようです。上記の例で取り上げた、"Spamhaus"は、そうしたシステムの一つ。あくまでも、それらのシステム自体が悪いのではなく、こうしたシステムはやはり今日のように迷惑メールがものすごく多い状態では必要なものですから、登録されてしまってエラーで送れないような場合にはプロバイダーに相談して、プロバイダー経由で登録を削除してもらう必要があります。
また、以下のサイトで、自分の利用しているIPアドレスや、プロバイダーのアドレスがどこかのスパムメールを監視するシステムに登録されてしまっているかどうか確認することも可能です。
<DECLUDEのスパムリスト登録確認システム>
もっともこの辺になれば、もう個人でできる範疇ではありませんから、プロバイダーにご相談になるのが一番いいかと思います。
こうした場合で、どうしても早急にメールを送らないと行けないというケースでは、YahooなどのフリーのメールをWebメールで利用することで、メールは送れるようになるはずですからお急ぎの場合には、そうした別のメールサーバーを経由した方法でお送りいただくといいでしょう。
*仮にYahooのフリーのメールを利用する場合でも、ご利用のメールソフトからだとやはりエラーになるケースがあります。要するにメールの発信元のIPアドレスが登録されている場合には、メールソフトからでは発信できませんから、Webメールなどの代替手段が必要になります。
注意)最近は、こうしたMailer-Daemonと言ったタイトルや送信者名で、迷惑メールやウィルスメールが来るケースがあります。ウィルス対策をきっちり行っていれば問題ないはずですが、ものによっては"また、エラーか?"と安易にあけてしまわないように注意する必要があります。
この他にも、ご利用のプロバイダー以外の回線、例えば会社からノートパソコンを利用して自分の利用しているプロバイダーのメールを送ると言ったケースなどの場合には、以前にも取り上げたことのある、Outbound Port25 Blockingの影響で送れないケースもあります。この場合には、プロバイダーのサポートページなどを参照に、サブミッションポートを設定するなどメールソフトの設定を変更することで送れるようになるはずです。わからなければ、一度プロバイダーにお聞きになってみてください。最近ではセキュリティのため、こうしたOutbound Port25 Blockingを導入するプロバイダーが増えています。
書き出したらきりがないぐらい色々ありますが、メールが送れないといったケース。エラーの内容をじっくり読んでみて、対処すれば必ず対処法はあるはずです。もっとも初心者の方だと中々わからないことの方が多いようですから、エラーの内容をプロバイダーなどにFAXなどが利用できればFAXなどで送って相談するのも一案です。
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