通常は、PC起動時にF8キーを押して表示させます。
OSの種類などによって、多少画面や表示メニューは変わるようですが、今まで闇雲にセーフモードで起動してみたり、前回正常起動時の構成で起動して見たりと、曖昧になりがちな各メニューの扱いを整理してみます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 表示例 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
<WindowsXPの例>
Windows拡張オプションメニュー
オプションを選択して下さい:
セーフ モード
セーフ モードとネットワーク
セーフ モードとコマンドプロンプト
ブートのログ作成を有効にする
VGAモードを有効にする
前回正常起動時の構成(正しく動作した最新の設定)
ディレクトリサービス復元モード(Windows DC のみ)
デバッグモード
システム障害時の自動的な再起動を無効にする
Windows を通常起動する
再起動する
OS 選択メニューに戻る
<WindowsVista/Windows7の例>
詳細オプションの選択:Windows Vista
コンピューターの修復
セーフ モード
セーフ モードとネットワーク
セーフ モードとコマンドプロンプト
ブート ログを有効にする
低解像度ビデオ(640x480)を有効にする
前回正常起動時の構成(詳細)
ディレクトリ サービス復元モード
デバッグ モード
システム障害時の自動的な再起動を無効にする
ドライバの署名の強制を無効にする
Windows を通常起動する
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
1)セーフモード
必要最低限の構成でコンピューターを起動。サービスやデバイスドライバーなどをインストールしたら、コンピューターが起動しなくなってしまったという場合になどに利用
2)セーフモードとネットワーク
上記セーフモードに、ネットワークの機能を有効にして利用
3)セーフモードとコマンドプロンプト
セーフモードをGUIを使わずにコマンドプロンプトで利用するもの。コマンドでシステムの復元を起動する際には、起動後、"c:\Windows\system32>rstrui.exe" とすることで、システムの復元を呼び出すことが可能です
4)ブートログの作成を有効にする
これを有効にすることで、起動時のプロセスを記録したブートログが作成されます。内容を確認することで、何が要因で正常に起動できていないかを確認できることがあります
* なおブートログの保存先は、起動ディスク(通常はCドライブ)のWindowsフォルダ内に "ntbtlog.txt" という名前で保存されています
5)VGAモードを有効にする/低解像度ビデオ(640x480)を有効にする
接続しているディスプレイの設定を変更したり、解像度を変更した後にWindowsを再起動すると画面が乱れたり、表示されないといった場合に利用。WindowsXPの場合には、VGAモードになります
6)前回正常起動時の構成
前回正常に機能した設定を使用してコンピューターを起動。コンピューターが最後に正常に起動したときに使用されていたレジストリ情報およびドライバ設定が復元されます。レジストリを編集後に変更を反映するためにコンピューターを再起動させてたら、起動しなくなってしまった場合に利用
7)ディレクトリサービス復元モード
これは一般ユーザーの場合はほとんど関係ありません。企業などで、ActiveDirectory配下でPCを利用している場合に有効なものです。ActiveDirectoryを実行しているWindowsドメインコントローラーを起動し、ディレクトリサービスを復元できるようにするもの
8)デバッグモード
これも一般ユーザーの場合はほとんど関係ありません。企業などのシステム管理者向けのトラブルシューティングモードで起動するもの。これを選択することでWindowsのデバッグモードが有効になりデバッガを実行している他のコンピューターに情報を送信することが可能になります
9)システム障害時の自動的な再起動を無効にする
何らかのエラーによってWindowsに障害が発生した際、Windowsが自動的に再起動してしまうといった、ループ状態に陥ることを避けるときに使用します
10)ドライバ署名の強制を無効にする
デジタル認証されていないドライバを利用可能にします
順番は一番最後になってしまいましたが、最後に、WindowsVista/Windows7にある "コンピューターの修復" について。
これはスタートアップの問題の修復や診断の実行、システムを復元する際に使用できるシステム回復ツールの一覧を表示してくれます。ただしこのオプションは、ツールがコンピューターのハードディスクにインストールされている場合のみ利用可能で、Windowsのインストールディスク(メーカーなどが提供しているオリジナルのリカバリディスクではダメです)がある場合には、システム回復ツールはそのディスク内に格納されています。
システムの回復オプションについてはまたの機会に
<参照>
・Safeモードで起動する/JustSystems
・拡張起動オプション (セーフ モードなど)/WindowsVistaヘルプ
・Windowsを確実にセーフ・モードで起動させる/@IT
・Windowsをセーフモードで起動する方法を教えてください/富士通
・前回正常起動時の構成機能を使用してコンピュータを起動する
/Microsoft
・[Windows Vista]前回正常起動時の構成機能を使用してPCを起動する方法/Sony
・VGAモード(低解像度ビデオ)を有効にして起動する方法/Epson Direct
・トラブル発生! 起動状態を記録する/All About
・WindowsVista 詳細ブートオプション/MikasaPHP
・スタートアップ修復/Microsoft
・Windows Vista のシステム回復オプションとは/Microsoft
・「コンピュータの修復」を使用してスタートアップを修復する方法<Windows Vista(R)>
【関連する記事】
- セキュリティの更新プログラムとその内容
- Windows の基本操作 Vol.2024-09-1 App Data フォル..
- Print Screen の動作と、Snipping Tool との連携
- 「コントロールパネル」が非推奨に! そして将来はなくなる方向へ
- FAT32の32Gb制限が解除
- 新たに更新される「Windows サンドボックス」
- PCを起動したら、BitLocker 回復キーの入力を求められて、PCが起動でき..
- PCを起動したら、BitLocker 回復キーの入力を求められて、PCが起動でき..
- PCを起動したら、BitLocker 回復キーの入力を求められて、PCが起動でき..
- テンキーを有効にしても、テンキーから数字入力ができない