以前にも、Windows 11 Ver.24H2 の既知の問題について取り上げたこともありましたが、2024年12月に追加された既知の問題と、対象機種に対するセーフガードホールドの状況について改めてご紹介させていただきます。
上記の画像のように、「Windows 11、バージョン 24H2 の既知の問題と通知」にアクセスするとご覧いただけると思いますが、その後の更新などで "解決済み" になっているものもある一方、後から加わったものもいくつかあります。
そんな中で注意した方がいいのが、
- cridspapo.dll を備えたディラック オーディオがある一部のデバイスでは、オーディオ出力が失われる可能性があります
- 10 月または 11 月の更新プログラムをインストールするメディアで問題が発生する可能性があります
の2つ。特に、「cridspapo.dll を備えたディラック オーディオがある一部のデバイスでは、オーディオ出力が失われる可能性があります」の方については、Update 後に音が出なくなるといったトラブルなわけですが、「Dirac Audio を含む一部のデバイス」で発生するもののようです。
Ver.24H2 のリリース後で、この既知の問題が発表される前に富士通のPCなどで音が出なくなる症状を確認していましたが、富士通のPCなどにも該当機種もあるようで、富士通のサイトには修正プログラムも出ていたりします。Ver.24H2 のリリース後に、富士通のサイトでは、「「Dirac Audio ドライバー 64ビット版」の修正項目とインストール方法について(2023年11月発表モデル LIFEBOOK UH75/H3 ほか)」が提供されていましたが、これをあてたことで実際に音が出るようになったものもございました。
もちろん今回公開された既知の問題と関連しているものなのか?あるいはその後に改めて発生しているものなのか?の詳細は不明です。
-- セーフガードホールドがかかっているか?確認する:
さてこうしてトラブルが発生した場合に、「セーフガードホールド」といって、Windows Update で、Windows 11 Ver.24H2 が自動で当たらないように該当のデバイスについては、保護されるようになります。
「cridspapo.dll を備えたディラック オーディオがある一部のデバイスでは、オーディオ出力が失われる可能性があります」の中でも触れられていますが、
個人用デバイスとして Windows Home または Pro エディションを使用している場合は、デバイスにこのセーフガードホールドまたはその他のセーフガードホールドが適用されているかどうかをチェックできます。 [ Start > Settings >Windows Update > select Check for Windows updates. デバイスに互換性の保留がある場合は、"Windows 11 へのアップグレードが進行中です" デバイスへのメッセージが表示されます。 このメッセージの後にリンク "詳細情報" が表示されます。
とあるように、その対象になっているかどうかを確認することも可能です。
上記のリンク先にもありますが、Windows Update の画面に該当デバイスにはメッセージが表示されるようです。
Windows 11 Ver.24H2 への更新にあたって、「10 月または 11 月の更新プログラムをインストールするメディアで問題が発生する可能性があります」にもありますが、Windows Update とかではなく、インストールメディアを利用して Update された場合に発生するトラブルも気になるところですね。
私の手元にも、Ver.24H2 に更新したものがありますが、これらはこうした不具合は一切関係なく正常に動作していますので、こうして報告されている不具合は当然ながらデバイスによって全く問題ないものも多々あるわけですので、すべての人が該当するわけではありません。
順次修正が進んでいくと思われますが、今後の情報更新をお待ちください。
...ということで、2025年一発目は、Ver.24H2 の既知の問題について取り上げてみました。
皆様、2025年も「パソコンのツボ」をよろしくお願いいたします。
<参照>