前回、Windows 11 Ver.24H2 へのアップデートについてご紹介しましたが、 Ver.24H2 のもう一つの顔についてもご紹介しておきましょう。
「Windows 11、バージョン 24H2 の更新履歴」をご覧いただくとお分かりいただけるように、Windows 11 Ver.24H2 には新たな機能がいろいろ搭載されました。
"新機能" が紹介されたWebサイトを見ると、そのいの一番に "Copilot+ PC 専用機能" という項目があることがお分かりいただけると思います。そうなんです、今回の更新については、通常のPC向けの更新に加えて、"Copilot+PC" 向けの専用の機能があるんです。文字通り "Copilot+ PC 専用機能" なわけですから、対象外のPCでは利用できない機能になります。
【 "Copilot+ PC" とは?】
Microsoft が提唱する AI の処理に特化した高速処理を実現した新しいNPUを搭載したPCになります。先日のシカゴで開催された Microsoft Ignite でもこちらに関連したセッションがたくさん開催されてました。
Microsoft Copilot は当然のことながら、NPU を内蔵している高速プロセッサー Snapdragon X シリーズ や AMD Ryzen AI 300 シリーズ、さらには IntelR Core Ultra 200V シリーズといったものを搭載し、高速処理を実現しているPCで、Microsoft Surface をはじめ、先日新製品発表会に参加させていただいた DELLをはじめ各社が次々にこの AI PC 向けの新製品を発表しています。
【"Copilot+PC" にのみ展開される新機能】
Windows 11 Ver.24H2 には、こうした "Copilot+PC" にのみ展開される新機能 があるわけです。
それが上記にあるような機能になります。
- ライブ キャプション
- ペイントのコクリエーター
- Windows Studio の効果
- 自動スーパー解像度
- イメージのImage Creatorとリスタイル
こうした AI の Power を駆使した新たな機能は、NPU を搭載した "Copilot+PC" 準拠のPCではないと利用できないわけですね。
例えば、「ペイント」。WindowsXP や Windows 7 などについていたころにはほんとおまけのお絵かきソフトで、単純なことしかできなかったわけです。しかしその後いろいろ進化して、レイヤーの機能がついたりしてきましたが、さらにこれにAIのPowerが加わって、さらに進化。子供のいたずら書きのようなイラストをアートのような仕上がりにしてくれたりします。もうおまけのアプリの域を超越してきました。
Ver.24H2 から始まった新たな更新。今後も Copilot+PC に準拠した PC でないと利用できない機能は、ますます増えてくるんでしょうね?
<参照>